登山の持ち物

 

 

登山には様々な道具を用意する必要があります。

大自然の奥深くにまで足を踏み入れるアクティビティである登山では、その自然の脅威から身を守るための様々な装備が無いと時に命に関わります。

時期や場所、山行形態によって持っていく装備は変わりますが、ここでは最低限どんな山にも持って行くべき道具を選定してご紹介します。

ここに上げている道具は、どんな山行にも必ず用意すべき基本セットとなります。

参考にして頂ければ幸いです。

皆さまの安全登山にお役立て下さい。


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登山の持ち物

 

 

登山は大自然の奥深くまで足を踏み入れるアクティビティです。

常に変化する気象条件から身を守るために、様々な道具を用意しておく必要があります。

ここでは、最低限必要な道具を紹介していこうと思います。

 

① バックパック

 

不整地を歩くために、両手を開けて行動する必要があります。

また重たい荷物を背負っても体が安定するよう、登山用に開発されたバックパックを用意する事をおすすめします。

日帰りで20L~30L、小屋泊で30L~40L、テント泊で50L~60L程度のバックパックが必要となります。

 

② 雨具

 

周囲が海に囲まれている日本では、山間部の天候がとても変わりやすい傾向にあります。

悪天予報時に山に入るべきではありませんが、仮に晴天の予報であったとしても、山だけ雨が降るような事も往々として起こります。山に入る以上、例え降水確率0%であったとしても必ず雨具を用意する必要があります。

雨具はゴアテックスなど、防水透湿素材のレインウェアが優れています。

水滴は通さず、湿気のみ通す素材な為、汗に寄る濡れ戻りを緩和してくれます。防水透湿素材のレインウェアが開発されたことにより、山での死亡率は激減しています。必ず防水透湿素材のレインウェアを上下とも用意しましょう。

 

③ 防寒着

 

山に入る以上、冬はもちろん、夏でも防寒着は持つべきです。

標高が100m上がる毎に、気温は0.6度下がります。風速が1m上がる毎に体感気温は1度下がります。

例えば東京で気温30度の真夏日でも、高度3,000mでは12度しかありません。この環境で風速10mのやや強い風が吹いていたら、実際に体が受ける温度は気温2度の状況と同等。東京の2月の最低気温と同程度です。

また低山においても沢での濡れや、万が一のビバークの際に低体温症を引き起こす可能性もあります。
仮に使わなくても、緊急時のための装備として外すべきではありません。

ちなみに、僕の場合は化繊の中綿を使用した防寒着を使用しています。ダウンより嵩張りますが、濡れても保温力がほとんど低下しない特性を持っています。また乾きも早いのでおすすめです!

 

④ 着替え

 

シャツやパンツ、靴下などの下着類だけで構いませんので、着替えも用意しておきましょう。

濡れた衣類は、乾いた衣類の20倍ものスピードで体温を奪います。汗や雨などで濡れた衣類のまま停滞すると、あっという間に低体温症で命を落とす場合もあります。乾いた衣類をもっておくことはとても大切です。

必ず化繊、またはウールのものを用意しましょう。

 

⑤ ヘッドライト

 

日帰りの予定であったとしても、必ずヘッドライトを持ちましょう。

捻挫や疲労、道間違えなど、僅かなトラブルで日没してしまうことは往々としてあります。状況によってビバークすべきか下山すべきか判断しなくてはなりませんが、いずれの場合も光がなくては何もできません。
両手が開けられる光源であるヘッドライトは必ず必要です。また替えの電池も用意しましょう。

 

⑥ 地図とコンパス

 

山岳遭難事故の半数以上が道迷いによるものです。地図とコンパスも必ず持ちましょう。

バックパックに入れてしまうと、なかなかこまめに確認することができません。小さなポーチなどを用意し、いつもすぐに取り出せるようにしておきましょう。

国土地理院の25000分の1地形図と、ベースプレートコンパスを用意しましょう。

地形図の読み方やベースプレートコンパスの使い方は、登山技術の基礎中の基礎です。講習会などで学び、必ず使えるようにしておきましょう。( Kuri Adventures のナビゲーション講習はこちら! )

また高度計やGPSも合わせて持つことで、ナビゲーションはずっと楽にになります。

 

⑦ ツェルト

 

上記したように、山での低体温症を防ぐには"濡れと風"から身を守る事が大切です。

万が一ビバークせざるをえなくなった時は、自分のまわりに対流し難い空気の層を生み出すことが大切です。

まず乾いた衣類に着替え、防寒着や雨具など、着れるものは全て着込み、その上でツェルトなどを設営して雨風から身を守ります。バックパックなどで地面からの断熱もしっかりと行い、ひたすら耐え抜きます。

ツェルトを持たなかったために失われた命もたくさんあります。
必ず持つようにしましょう。

 

⑧ ファーストエイドキットとエマージェンシーキット

 

山での不意な怪我や病気から身を守るために、ファーストエイドキットを用意しておきましょう。

止血を行うためのガーゼや、関節を固定するためのテーピングテープ、頭痛薬や下痢止め、目薬など、山で起こりえるトラブルを想定して必要なものを用意しましょう。

またエマージェンシーキットも重要です。これも何か決まったセオリーがあるわけではありませんが、万が一の緊急時に備えた道具を想定して、自分にとって必要なものを用意しましょう。
個人的には、エスビット(固形燃料)、ライター2つ、小さなのこぎり、ガムテープ、糸と縫い針、ホイッスル、靴紐、エマージェンシーシートなどを持つようにしています。(緊急時に暖や狼煙のための焚き火を行うための装備が中心です。)

 

⑨ 予備のバッテリー

 

スマートフォンの外部ポータブルバッテリーや無線機の予備バッテリー、ヘッドライトの電池など、予備のバッテリーは必ず用意しましょう。

特にスマートフォンのポータブルバッテリーはとても重要だと思います。緊急時の連絡やGPSによる現在地確認、ヘッドライト故障時の予備照明、メモや写真による記録など、一台で何役もこなしてくれる素晴らしい道具です。

バッテリーが切れやすい弱点を、容量が多めのポータブルバッテリーで補うことでとてもこころ強い道具となります。

またヘッドライトのバッテリーも、必ず予備を持ちましょう。

 

⑩ トイレットペーパー

 

意外と忘れがちですが、無いと困るのがトイレットペーパー。山のトイレにはトイレットペーパーがない場合も多く、またそもそもトイレそのものが無い山もたくさんあります。必ず用意しておきましょう。

またゴミ袋も用意しておきましょう。トイレットペーパーを持ち帰らなくてはならないトイレもありますし、野で用を足す場合も必ずトイレットペーパーは持ち帰らなくてはなりません。(繊維に石油系薬剤が使用されているので、自然には還りません。)

 

⑪ 水と食料

 

水と食料も必ず必要です。

水は少し余裕を持って、大凡 2L ~ 3L 程度を目安に用意しましょう。(2時間/500ml程度消費します。)

食事は、昼食(泊まりの場合には3食)の他に、行動食と非常食を用意しましょう。

登山は消費エネルギーがとても大きく、日帰りの簡単なハイキングでもフルマラソン程度のカロリーを消費します。

この為、行動中にもエネルギーを摂取しないと、ハンガーノック(エネルギー切れ)を起こしてしまいます。

ミックスナッツやドライフルーツ、チョコレートバーなどがおすすめです。個人的にはウィダーにしている事が多いです。
非常食は、緊急時以外手を付けない食事です。加熱せずに食べられる、十分なエネルギーを摂取できるものが好ましいです。

それぞれ分けて用意しておきましょう。

 

 

荷物を軽くしたい思いでつい省きたくなってしまうものですが、ここに載せた装備は最低限用意すべき荷物です。
これを基準に、山行に合わせて加えて必要な道具を用意しましょう。
皆さまの安全登山の為のご参考にして頂ければ幸いです^^

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