雪山登山講習

森林限界を越える雪山登山は、あらゆる登山ジャンルの中でもっともリスクの高い登山です。雪崩、低体温症、滑落など、大きな危険を抱えて行うのが雪山登山です。雪山登山にでかける人の数はさほど多くありませんが、毎年一定数の方が亡くなってます。森林限界を越える雪山登山は、最もリスクが高い登山ジャンルであると言えます。まずはそのことをしっかり認識しましょう。

 

しかしそれでも雪山に出かけたくなるのは、やはりその圧倒的な大自然の美しさにあるでしょう。
どうしても雪山登山に出かけたいのであれば、しっかりと訓練を積み、十分な技術を身につけてから行きましょう!

 

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雪山登山における三大危険要素は、滑落・低体温症・雪崩です。Kuri Adventures の雪山登山講習では、これらの事故から身を守る為、以下の項目の技術を指導します。

 

◯ 雪上歩行技術

◯ 初動停止技術

◯ 滑落停止技術

◯ 雪崩埋没捜索

◯ 雪洞宿泊体験

 

山岳遭難死亡事故の死因第一位が転滑落であり、その発生率が最も高いのが雪山登山です。滑落を防ぐための技術を徹底的に訓練します。

 


講習は2日間に渡り実施します。初日には歩行技術講習、初動停止、滑落停止、ビーコン埋没捜索、そしてスノーシェルターの作成、及び宿泊体験を実施します。

山岳遭難死亡事故の半数は転滑落が原因だとされています。雪山登山の講習会では滑落停止訓練をたくさん行うケースが多いですが、Kuri Adventures では " 滑落しない為の技術 " を重要視しています。
第一に歩行技術。スリップを起こさない為には足裏全てを雪面に接地させた歩行が求められます。傾斜に合わせた様々な歩行を学習し、転倒リスクを軽減します。
それでも転倒してしまうこともあるでしょう。その際には " 滑り出す前に動きを止める " ことが重要。滑落により慣性力が発生していなければ、人が斜面で滑り出さない様にする為の制動力は小さくて済みます。この初動停止技術を身につけることがとても重要であると考えています。
しかし、時には初動停止ができずに滑り出してしまうこともあります。その際には滑落停止を行う必要があります。実際に Kuri Adventures の雪山登山講習で滑落停止を学び、そのおかげで死なずに済んだと言う報告を何例か受けています。命を守る為にも確実に技術習得しておく必要があります。

 

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ビーコン埋没捜索訓練では、アバランチビーコンの使い方、プローピングによる埋没対象のピンポイント捜索方法、発見後の掘り進め方を学習します。現代の雪山登山においてビーコン、ショベル、プローブの携行はマストであるとされています。雪山登山を行う上では必ず持たなければならず、当然、使い方も理解していないと意味がありません。

 

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日没が近づいてきたら、今度はスノーシェルター作りを行います。スノーシェルターは積雪状況によって作成できる内容が異なります。雪の量が豊富な時は雪洞を、雪の量が少ない時はスノーマウントをと、自然条件に合わせて指導します。仮に外気温が−20℃を下回る極寒環境下であったとしても、スノーシェルター内部は常に0℃前後が保たれます。つまり、スノーシェルターを作れる能力は時に命をも左右します。雪山でのビバークにおいて、命を守るとても重要な技術となります。

 

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2日目には幕営地から谷川岳山頂を目指します。初日の講習では雪山登山で命を守る為の技術を学びましたが、それは単に知識を得たに過ぎません。実際に雪山登山がどの様なものなのか、1日目の学びを活かして実体験を行うことがとても重要です。
雪の上を歩くことがどれだけ大変なのか、日が当たっている場合の暑さ、風が吹いている場合の寒さ、水や行動食、スマートフォンの管理の難しさ、多くのことが実践の中でこそ見えてくるでしょう。
もちろん、たった一度の山行で全てが理解できるわけではありませんが、実践の中でこそ見えるものがたくさんあるのです。

 

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谷川岳での講習を基本としますが、残念ながら強風でロープウェイが動かない日もあります。この様な場合、積雪量が豊富な新潟県湯沢町の私有地の一角をお借りして講習を実施します。車道からほど近い場所で講習を行う為、安全性が高く、余裕を持って講習にご参加いただけます。実践山行こそできませんが、講習としては、より密に指導できる環境となります。
新潟会場となる場合、希望者は、夜は街に食事に下り、温泉に入ることもできます。(もちろん講習会場に残って、より実践的な1日の流れを体験していただいても構いません。)


Kuri Adventures の雪山登山講習では、2日間かけて雪山登山に必用な技術と知識をみっちりと詰め込みます。
これから雪山登山を目指す方はもちろん、これまでしっかりと学習する機会を設けてこなかった我流雪山登山者の方や、バックカントリースキーの方も含め、安全に雪山登山を楽しむ為の技術と知識をしっかり学習しましょう。
皆様のご参加、心よりお待ちしております!!

 

平日開催の雪山登山講習 もご用意がございます。平日開催の雪山登山講習は2日間とも湯沢町の私有地の一角で行います。体力に不安のある方や、じっくりと2日間かけて講習を行いたい方は合わせてご検討ください。

 

※ より良いカリキュラムへとブラッシュアップする為、講習内容を一部変更する場合が御座います。予めご了承ください。

 


登山系 YouTubeチャンネル ITAGAKI.TV の板垣様に、2020年1月にご参加頂いた際の様子を動画で紹介して頂きました。Kuri Adventures の講習カリキュラムの雰囲気がとても伝わっています。板垣様、ありがとうございました!

登山系 YouTuber MARiA様に、2022年2月にご参加頂いた際の様子を動画で紹介して頂きました。この年は雪が多く、大きな雪洞を作る事ができました。MARiA様、ありがとうございました!

 

 

~ 日程 ~

 

2024年開催

 

2024年12月28日(土)~29日(日) 【締切日時 12/25(水) 19:00】

   

2025年開催

 

2025年1月18日(土)~19日(日) 【締切日時 1/15(水) 19:00】

2025年2月1日(土)~2日(日) 【締切日時 1/29(水) 19:00】

2025年2月8日(土)~9日(日) 【締切日時 2/5(水) 19:00】

2025年3月1日(土)~2日(日) 【締切日時 2/26(水) 19:00】

 

 

~ タイムスケジュール ~

 

 初日 

07:00 新宿駅 新宿の目 集合

11:00 谷川岳ロープウェイ チケット売り場前 集合

12:00 天神平スキー場駅 昼食

13:30 講習開始

20:00 講習終了

 

 翌日

06:00 登山開始

10:00 山頂

12:00 天神平スキー場 下山 昼食

13:30 谷川岳ロープウェイ チケット売り場前 解散

18:00 新宿駅 新宿の目 解散

 

※ 渋滞などにより、スケジュールが遅れる場合も御座います。 

 

 

~ 集合場所 ~

 

集合場所は、以下の2ヶ所から選択できます。
新宿駅に集合の方は無料送迎を行います。マイカーの方は、谷川岳ロープウェイチケット売り場前まで、装備を全て整えた状態でお集まり頂きます様お願いします。新潟会場へ変更となった場合は、湯沢駅周辺駐車場に駐車の上、徒歩で越後湯沢駅東口駐車場まで指定時間にお越しください。 

 

※ 事前によほどの悪天候が予想されている場合を除き、原則としては谷川岳ロープウェイ到着時に判断します。前夜変更連絡のメールがない限り、まずは谷川岳ロープウェイまで一度お越しください。)

※ 送迎車のトランクスペースに限りがある為、バックパックに出っ張りが多いと全員分のバックパックが収納できません。この為、送迎車乗車の際にはバックパック外部に装着されている装備類は全て車内にお手持ち頂く事となります。大きめのトートバッグなど、荷物を別けられる準備を予めお願いします。また、現地ではあまり準備時間を設けられないため、ハードシェルや冬季登山靴、ゲイターの装着を乗車前にお願いしています。車内は換気の為、窓を開けての走行を行います。しっかりとした防寒対策をお願いします。

 

新宿駅 " 新宿の目 " 前  7:00 集合

 

新宿の目は、新宿駅西口B1Fより出て、ロータリーの右手。新宿スバルビルの地下部分にあります。

 

谷川岳ロープウェイ  11:00  集合

 

道路状況によって遅れが生じることがあります。予めご了承下さい。また集合時間に遅れる場合には、必ずご一報願えますようお願い致します。

新潟会場の場合 湯沢町営 滝沢駐車場

 

越後湯沢駅周辺の駐車場に駐車の後、改札前に再集合とします。こちらからは弊社送迎車で移動となりますので、装備を全て持って改札前にお集まり下さい。


 

 

~ 催行人数 ~


最小催行人数  6名

最大催行人数 20名 ( 新宿からの乗車人数は15名のみとなります。送迎は先着順となります。)

 

 

~ ロープウェイの料金について ~

 

旅行業法の関係上、公共交通機関の料金を講習費に加えて請求する事ができません。この為、ご参加者様各自において、別途ロープウェイのチケットをご購入頂く事となります。法令遵守の為、ご理解のほどお願い致します。

 


~ 用意するもの ~

 

□ 登山靴 (冬季登山靴を強く推奨しますが、かかとコバ付きのライトアルパインブーツも可とします。)

□ 12本爪アイゼン (ワンタッチ、又はセミワンタッチ式アイゼンを強く推奨します。)

□ わかん、またはスノーシュー (降雪状況次第で全く動けなくなるので必ず用意しましょう。)

□ ピッケル (腕の長さ程度のものを推奨します。)

□ ヘルメット

□ 120cm のスリング

□ 冬季用手袋 (防寒テムレスサージカルグローブの組み合わせを推奨。寒い場合は厚手の冬季用グローブに切り替えます。)

□ ゲイター (足首からの雪の侵入を防ぐゲイターをご用意下さい。ビルドインゲイターブーツやインナースパッツ付きのハードシェルパンツでも可。)

□ サングラス (照り返しにより網膜が損傷を受けます。サングラスを用意しましょう。)

□ ゴーグル (強風時に必要となります。緊急時に使用するものなので、通常はバックパックの取り出しやすいところに入れておきます。)

□ バラクラバ (ニット帽とネックウォーマーの組み合わせでも可。)

□ その他、雪山登山に適した服装 (ポリエステルやウールのアンダー、フリースの中間着、防水透湿素材の上下アウター、厚手の防寒着など)

□ ショベル (雪山登山用のものをご用意下さい。必ず必要です。) (有料レンタルあり)

□ ビーコン (雪山登山には必須となります。講習ではご用意頂ける方のみご用意頂いています。)

□ プローブ (雪山登山には必須となります。講習でも雪洞を掘る際にあると便利です。ご用意頂ける方はご用意下さい。)

□ ツェルト (スノーシェルターの入口を塞ぐ為に使用します。人が横になって寝れる大きさのものが必要です。大きめのタープなどでも可。)

□ ガイライン (30cm程度の細引きを輪にしたものをツェルトの各ペグループに、天頂部両末端に各5m程度の細引きをそれぞれセットしておいて下さい。)

□ ペグ (6本程度用意しておくとあらゆる事態に対応しやすいです。)

寝袋 (スノーシェルター内部は0℃前後です。防寒着を併用すれば3シーズン用でも可能です。冬用があればより快適です。)(有料レンタルあり)

□ スリーピングマット (保温において寝袋より重要度が高くなります。R値5以上の保温力が高いものを強く推奨します。)(有料レンタルあり)

□ ヘッドライト (必ず予備のバッテリー、又は予備のヘッドライトも含めてご用意下さい。)

□ ろうそく (ろうそくは酸素濃度70%を下回ると消えます。低酸素状態を確認する上で優れています。)

□ バックパック (一泊二日程度であれば50L程度もあれば納まります。大きすぎると風に煽られやすくなるので注意しましょう。)
□ 浄水器 (水作りを行う場合、浄水器のご用意を推奨します。近年は雪にもマイクロプラスチックが混入する様になりました。)

□ その他登山装備一式 (防寒着、アンダーウェアの替え、ファーストエイドキット、トイレットペーパー、ゴミ袋、他)

□ 食料・飲料 (初日の昼食は谷川岳ロープウェイの食堂を予定しています。初日の夕食、翌日の朝食、昼食をご用意下さい。二日目の昼食は調理せずに食べられるものをご用意下さい。越後湯沢の会場に変更の場合、初日の夕食は外食を選択することも可能です。) 

 

※ 送迎車乗車の際、バックパック外部に装着されている装備類は全て車内に手持ち頂く事となります。大きめのトートバッグなど、荷物を別けられる準備を予めお願いします。また現地ではあまり準備時間を設けられないため、ハードシェルや冬季登山靴、ゲイターの装着を乗車前にお願いしています。

 

 

~ キャンセルについて ~

 

このイベントのキャンセルには、キャンセル料が発生致します。

キャンセル料は以下の通りとなります。

 

開催日の30日前~15日前:利用料金の30%

開催日の14日前〜8日前:利用料金の50%

開催日の7日前〜3日前:利用料金の80%

開催日の2日前〜当日:利用料金の100%

 

※ ご返金には注文金額の3.6%の返金手数料が発生します。

※ 日程変更にも上記のキャンセル料が発生致します。

※ キャンセル希望の際は、自動返信メールに記載の専用メールアドレスより、指定フォーマットの内容をご記載の上メールをお送り下さい。

 

 

~ 補償について ~

 

Kuri Adventures ではお客様の安全を最優先にしておりますが、講習において100%の安全はお約束できません。

イベント中の事故に関する負傷・死亡・物損に関し、全て自己責任となることを予めご了承下さい。

詳しくは " 利用規約 " を御覧下さい。 

 

 

~ 年齢制限について ~

 

参加可能な年齢制限は18歳以上、70歳未満とさせて頂きます。万が一の事故の際に責任が取れる年齢であること、体力的に無理のない年齢であることを考慮し、制限させて頂いております。ご理解のほど何卒よろしくお願いします。

 

 

~ 保険について ~

 

ご参加頂く場合、救助費用300万円以上の保証がついた、山岳登攀(ピッケルやロープを使用した山行)に対応した山岳保険に加盟していることを条件とさせて頂いております。また必要十分な傷害保険への加入も強く推奨しています。

必ずご加入の上、ご参加下さい。

 

 

~ お支払い方法 ~

 

□ クレジットカード決済

 

 


雪山登山講習

 

※ 利用規約をお読み頂き、自己責任について十分に理解した上でご参加下さい。

  ご予約をもって、利用規約を理解したものとします。

 

↓ プルダウンから日程を選択してください。

(税込価格 32,780円)

¥29,800