奥多摩の鷹ノ巣山に登るルートの一つに、八丁尾根と言う有名なバリエーションルートがあります。
地形図や登山地図を見ると、稲村岩尾根のすぐ北に"八丁山"と言う1280mの山の記載があると思います。その昔は登山道として使われたそうですが、現在は廃道となっていて道はありません。
そんな今は無き古道を歩いてきました！
奥多摩の鷹ノ巣山に登るバリエーションルートの一つに、八丁尾根ルートがあります。
稲村岩尾根の北部に位置する尾根で、原生の自然が残された、変化に富んだ素晴らしい行程です。
今回はそんな八丁尾根ルートのガイド山行を行ってきました♪
尾根を目指し、急峻な斜面を詰め上がると、穏やかな斜面の広い尾根に出ます。
次第に傾斜を増す尾根を、息を切らせながら登ると、やがて露岩したナイフリッジの岩稜に。
ロープを繋ぎ、中間支点を設けながら、慎重にコンテニュアンスで進みます。
そして辿り着く、八丁山山頂。
しかしここは、まだほんの中間点。先は長く続きます。
八丁山を過ぎると、次のピークとなる御伊勢山までは大変狭いヤセ尾根歩きになります。
多くの立派な木が生えているので中間支点の設置こそ要りませんが、谷間で転がり落ちてしまうほどに急峻な斜面のヤセ尾根。
やはりここもコンテニュアンスで万が一の滑落に備えます。
御伊勢山を過ぎると、いよいよバリエーションルートの大詰め！
ここからまた、徐々に傾斜がきつくなります。
そして最後の大詰め！心臓破りのド急登！！
心拍数が上がり、呼吸が早くなります。
足を滑らせると危険です！慎重に歩きましょう。
そして、やっと合流した一般登山道！！
普通の登山では、山頂にたどり着いた時に達成感を感じるものですが、バリエーションルートではその多くの場合、一般登山道と合流した時に達成感を感じます。
しかもその達成感は、普通の登山では絶対に感じることのできない、圧倒的な達成感を味わえます！！
この快楽感が、山の楽しみのひとつなのでしょう。
ここから登ること、さらに３０分。
少し曇った空模様でしたが、いつもより美しく見えるのは気のせいでしょうか？
とても素晴らしい山行となりました。
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