クライミングレスキュー リード編  " 宙吊りからの救助法 "

 

 

マルチピッチクライミングやアルパインクライミングを楽しんでいる時、もしパートナーが墜落したり、落石があたったりして意識を失ってしまったらどうしますか?
宙吊り状態になってしまったパートナーを助け出すための技術を身につけることは、クライマーとしての最低限の責務だと思います。
救助に必要な道具を揃え、その知識と技術を身につける事こそ、登山における自己責任なのだと思います。

大切な仲間を救うことができる一人前のクライマーになりましょう!
ここでは、リードクライマーの救助方法を動画で紹介しています。


アルパインクライミングやマルチピッチクライミングでは、ロープの半分以上の高さまで登る事も多くあります。
ロープの半分以上の高さにまで登った場合、仮にトラブルが起きてもロアダウンで下ろすことができません。

もしロープの半分以上の高さまで登った状態で、もし登っていたリードクライマーが大きく墜落して頭を打ち、意識を失ってしまったら?
あなたは大切なパートナーを助けに行くことができますか??

 

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正直、覚えるべき技術を覚えないまま、大きな壁に挑んでしまう方が多いような気がします。

宙吊りからの登り返しはできますか?
レイジング(倍力システム)での引上げの経験はありますか?
登れなかった場合の敗退技術は身に付けていますか?
例えば、ロープの半分以上の高さまで登り、そこで登れなくなった場合、どうやって敗退するのか説明できますか?

あらゆるトラブルを想像し、その起こりえるトラブルの解決方法を身につける事は、登攀者の責務です。
壁の中であらゆる困難を解決できるスキルを持ち合わせた者。本来、"クライマー"とはその様な存在を言うものだと思います。

 


そして、自分たちの事はできる限り自分たちで解決する。その為の技術と装備を身に付け、万が一に備えること。

そのことこそ、登山における自己責任なのだと僕は思います。

下の動画では、リードクライマーがロープの半分以上の高さまで登り、そこで事故が発生した状況を想定したセルフレスキュー技術をお伝えしています。ここではもっともオーソドックスな、パートナー側のロープを切る方法をお伝えしていますが、刃物を使う以上リスクがあることも覚えておいて下さい。

もし間違えて他のロープを切ってしまうと、かなり困難な状況に陥ります。
パートナー側のロープを切った瞬間に振られ、ナイフでパートナーを突き刺してしまう可能性もあります。
パートナーの体重に巻き込まれ、自分の指を腱まで切ってしまうかもしれません…。
(映像の中で手を怪我していのは、レスキュー訓練中にやらかして、まさに腱まで切っちまいました…。全治3週間コース(T_T))

実際の講習では、オーソドックスなパートナー側のロープを切る技術に加え、最新のもっと安全な救助技術も指導しています。
かなり複雑なシステムとなるので、映像でお伝えするのが難しいのです。ご興味ある方は実際の講習で受講下さい。

セルフレスキュー技術は、覚えても生涯使わない可能性が高い技術ですが、それでもしっかり身につけるべき重要な技術です。
万が一の時に後悔しないよう、しっかりと学びましょう!

クライミングレスキューを見よう見まねで行うのは危険です。必ず経験者指導のもとで学び、何度も練習を重ねましょう。

実際に一手も迷わず作業が行えるくらい練習を重ねなければ、クライミングレスキューは行うべきではありません。
また、クライミングレスキュー技術を持ち合わせていない人たちだけでのマルチピッチクライミング、アルパインクライミングは大変危険なので控えましょう。


Kuri Adventures では、クライミングレスキューを始めとしたセルフレスキュー技術の講習を行っています。
是非ご参加頂き、しっかりと技術を身につけましょう!

 

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