雪山はとにかく美しいです。夏に見慣れた山の景色も雪をまとえば別物です。白銀の山の世界、冬ならではの深い青空、しんと静まり返った針葉樹の登山道など、雪山でしか見ることのできない景色は言葉では言い表すことはできません。
しかしながら「雪山は美しい」というイメージに加え「雪山は危険である」という印象があることは事実です。
真っ先に思い浮かぶことは雪崩のリスク。時速200kmにもなることもあり、近くで発生すると音もほとんどしないため回避は困難です。その他にも凍傷、低体温症やホワイトアウトなどのリスクも上げられます。刻一刻と変化する雪山の世界では、気象環境・山域・地形などを考慮しながらそれらリスクを回避する技術が求められます。
また夏山に比べると雪面の崩れや不慣れなアイゼンワークにより転滑落も多発します。特に岩稜や急斜面でのスリップは絶対に許されません。そのような時、滑落停止を咄嗟におこなうことができなければ、そのまま数百メートル滑落し、最悪の場合死に至ります。そうです、夏山には無い雪山ならではの歩行技術や滑落停止技術が求められるのです。
雪山の幻想的な美しい世界の裏にはさまざまなリスクが潜んでいます。それらを回避するためには十分な知識、繰り返しの技術練習、そして雪山登山の経験が必要になります。さまざまな雪山に登ることにより、安定した歩行技術や道具の扱いへの慣れ、雪山への知識が定着してゆくでしょう。
このように夏山に比べると沢山のことが求められる雪山登山。書籍やインターネットによる情報はあるものの、始めるには不安が付き物です。経験者の方が周りにいるのならまだしも、雪山登山者人口は夏に比べるとぐっと減少します。パートナーがいないからという理由で単独で雪山に入ることはおすすめできません。インストラクターなど十分な知識と経験を積んだ人と一緒に登ることが好ましいでしょう。知識の引き出しが多い分、学びの多い登山になると感じます。
雪山登山の経験を重ねるために最適の実践山行を企画しました。どの企画も雪山に対する経験を積むことができると感じます。そして初心者の方から経験者の方まで、さまざまな方が実践山行に参加できるように幅広い山を企画しました。
この冬、雪山登山の経験を積んでみませんか?
白銀の世界と成長した自分が待っているはずです。
雪化粧した山は美しく、青空と雪のコントラストが鮮やかで雪山登山に轢かれる方は多いと思います。しかし夏山とは違い様々なリスクが増えることから、雪山はハードルが高くてが出しづらいですよね。雪山初心者の方でも登りやすい山が赤城山です。「とりあえず雪山に登ってみたい!」「本格的に雪山を始める前に簡単な山を挟みたい!」そんな方におすすめです。実際に赤城山を登りながら、雪山の基本的なことを学びましょう!
雪化粧した山だけが冬山の楽しみではないのです!冬山の見どころの一つといえばやはり氷瀑ではないでしょうか。雲龍渓谷は1月下旬〜2月中旬前天然の氷瀑を見ることができます。冬には人気のハイキングコースとなり、たくさんの人で賑わいます。雪山が初めての方も、まずは「雪山とはどんなものなのか?」と慣れ、親しむことから始めましょう!
夏山登山としても人気の硫黄岳。冬も人気の山になることは言うまでもないです。
冬に登る硫黄岳は雪深い斜面が登りずらく、天候によっては強風に煽られることも・・・。夏とは違い登山環境もグッと厳しくなります。しかしながら山頂からは薄く雪を被った爆裂火口と、岩と雪のコントラストが美しい赤岳など南八ヶ岳を遠くまで見渡すこともできます。景色が良い山はやはり良いですよね!雪山登山の次のステップとしておすすめです!
雪山ハイキングを行ったら、次に登りたいのはメジャーな雪山ではないでしょうか?八ヶ岳の天狗岳にて雪山での経験を積みましょう。雪山での歩行や雪山装備を背負って登ることには慣れが必要になってきます。ピッケルアイゼンの使い方や雪山の寒さへの耐性など、夏山よりも必要な技術は多いですよね。雪山登山回数を重ねて、次のステップに行くために基礎を固めましょう!
圧倒的な積雪量と雄大な景色が人気の谷川岳。関東近郊の雪山登山の中ではとても人気が高い山です。アクセスの良さ、コースタイム、積雪量、景色などどれをとってもパーフェクト!雪山登山の基本的や経験を積むのには最良の山ではないでしょうか。天候が良ければ山頂からは青空のもと広がる雪山を見渡すことができます。
天候によっては遮るもののない登山道上で爆風体験ができるかも・・・?
西穂高独標は北アルプス雪山登山の入門です。樹氷が広がる白銀の世界や、山頂からの壮大な景色など雪山のさまざまな世界を体験することができます。また西穂ラーメンや "にしほくん" でお馴染みの西穂山荘にて雪中泊をおこなうので、冬のテント泊経験を積むこともできます。二日目の独標アタック日に晴天に恵まれたら、青空のもと壮大な景色を見渡すことができます。
冬の赤岳は雪山登山の基本の総仕上げというべき山であります!雪山登山の回数を重ねて身につけたアイゼンワーク。持っているだけだったピッケルを駆使して登る雪の急登。今までに練習・経験した技術を活かさないと登頂できないという山です。急騰でのスリップは絶対に許されることはなく緊張の場面も多数あると思います。多くの人の憧れの雪山の一つである冬の赤岳に今期、登頂してみませんか?
八ヶ岳の数多い岩とゆきのリッジの中でも比較的経験値を積みやすいルートです。アプローチのラッセルや不安定な雪壁、岩稜、雪量などルート上には雪稜登攀の一通りの要素を含んでいます。雪山技術に磨きをかけるには最適のルートです。そして阿弥陀岳山頂へ登りつめるルートの美しさは言葉では言い表せません。冬山バリエーションにてさらなる経験を重ねましょう!
八ヶ岳最高峰の赤岳。赤岳主稜は八ヶ岳の冬季バリエーションの人気ルートの一つです。一般登山道を途中から離れ、西側の壁に沿って登るルートである「赤岳西壁主稜」のことを指します。目の前に迫る迫力のある岩壁や、雪面と岩稜のミックスクライミング、そして山頂からの圧巻の景色。この上ない達成感を味わうことができるでしょう!!