日本安全登山推進機構 登山技術指導者認定取得課程
登山インストラクター養成講座
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インターネットの普及や様々な専門書など、現代では登山に関する情報が比較的簡単に手に入る時代になりました。そういった時代背景もあり、未組織登山者の比率は登山者人口の実に80%以上となります。
自由に誰でも自然を楽しめるようになったのはとても良い時代の変化ですが、山岳会などの組織登山離れが進む事で登山技術の伝承が疎かになってしまっているのもまた事実。現に知識や経験の不足が原因と思われる事故が相次いでいます。
現代社会に適合した、新しい時代の教育システムが求められています。
SMPO 日本安全登山推進機構は、登山者の技術認定を行う過程で学習機会を設けてもらい、登山に必要な技術と知識の普及を担っている団体です。登山インストラクター養成講座は、団体上位認定である “ 登山技術指導者認定 “ を取得するの為の年間カリキュラムです。その教育を Kuri Adventures が請け負っています。
確かな技術や経験を持つ指導者による登山技術指導により、登山技術を伝承し、未組織登山者にもしっかりとした登山技術を学習して頂く機会を設けて行くことが重要であると考えています。
登山の危険は “ 知らないことによって引き起こされている “ 事がとても多いです。正しい知識と技術を身に付けることで、登山のリスクは大きく低減できます。
日本安全登山推進機構の登山技術指導者は、新しい時代の登山技術の伝承者となり、教育をもって山の安全に貢献して頂きます。
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Kuri Adventures の登山インストラクター養成講座では、一年間を通じて高度な登山技術を学習、習得頂き、登山技術指導者として活躍できる総合的な技術の習得を目指します。
特に安全確保技術とセルフレスキュー技術に関しては、指導者として山の中で起きるあらゆるトラブルに対処できるよう、安全管理技術として徹底的に教育と訓練を行っていきます。
一部カリキュラムは一般講習では学習頂けない、登山インストラクター養成講座のみの特別講習となります。
この課程を修了し、修了検定に合格することで、日本安全登山推進機構から登山技術指導者として正式に認定されます。
団体が主催する安全登山に関わる活動、技術認定の為の試験官、指導員としてプロとしての有償活動、山岳ボランティア活動への参加など、幅広い活動の場があります。
共に日本の登山を取り巻く社会の安全に貢献して参りましょう!
登山インストラクター養成講座では、一年間の講習カリキュラムと共に、教育実習カリキュラムを大切にしています。
Kuri Adventures
の実際の講習においてアシスタント講師として参加し、実際に一般公募のご参加者様に講習の場で技術指導して頂きます。また一般公募の実践山行におけるアシスタントでは、本隊に先行して支点構築などを行うことで登山者としての技術を実際の現場で鍛えることができます。
指導者やリーダーとしての能力は実践経験の積み重ねの中で活きた技術として身についていくもの。講習カリキュラムの参加と同じくらい、教育実習カリキュラムも大切です。登山インストラクター養成講座の料金内で実質的にほとんど全ての講習カリキュラムに教育実習生として参加することが可能です。しかも、何度ご参加頂いても料金は変わりません。是非積極的に参加し、自身の技術を高めましょう。(一部危険性の高い実践山行は、その時点の技術レベルを見て判断させて頂きます。)
総合的な技術を学ぶことで高いレベルでの登山技術を習得できます。
登山インストラクター養成講座は、登山パーティーのリーダーや教育機関の講師、ボランティア団体の属する方など、登山技術を伝える指導的立場にある方全てが対象です。また登山技術指導者認定を得る為の課程に限らず、登山者として、アルパインクライマーとして求められる、総合的な技術や知識を得る為の体系的な学習の場でもあります。
登山技術指導を通じて社会に貢献していきたい方に取得して頂きたいと考えています。
一年間かけて本気で山を学びたい方のご参加をお待ちしております!!
特別講習カリキュラム
登山インストラクター養成講座では、登山やクライミングの指導を行うスペシャリストとして通用する人を育成すべく、一般の講習カリキュラムよりもっと本格的な内容で行っています。
特に確保技術、救助技術、救急技術はパーティーメンバーの命を守るとても重要な技術。パーティーリーダーを担うに相応しい技術を身に着けます。
教育実習カリキュラム
Kuri Adventures の行う登山教室のアシスタントとして現場に入って頂き、実際にご参加頂いているご利用者様に登山技術の指導を行ってもらいます。
一年間何度でもご参加頂けるので、基本となる登山技術を確実に身につけることができます。この教育実習カリキュラムこそ、登山技術指導者として確実な成長をさせてくれます。
実践山行アシスタント
Kuri Adventures の行う山行企画にご参加頂き、現場アシスタントとして活躍してもらいます。登山インストラクター養成講座の講習カリキュラムで取得した高度な登山技術を活かし、現場における安全管理を行って頂きます。
自然地形における支点構築や登攀の在り方など、高い現場力が身につきます。
( ※ 一部実践山行を除く )
2025年度 第八期 登山インストラクター養成講座 年間スケジュール
第一班 週末クラス
4月29日 プロテクション設置技術講習 ( カミングデバイス、ナッツ、ハーケンの設置技術と実践 )
5月11日 マルチピッチクライミング講習 ( 支点構築技術講習、マルチピッチクライミングの実践 )
6月7日 高度登攀確保技術講習 ( より高度なクライミングのビレイ技術を習得 )
7月6日 同行者安全確保技術講習 ( 一般登山において、同行する初心者を確保する際の基礎技術の習得 )
8月23-24日 沢登り講習 ( 水難事故防止の為の各種技術の習得、及び実践山行 )
9月23日 引き上げ搬送救助技術講習 ( 背負い搬送、担架搬送、レイジングシステム )
10月13日 下降搬送救助技術講習 ( 分散懸垂救助技術、カウンター懸垂救助技術、流星法搬送技術 )
11月15-16日 登攀救助技術講習 ( クライミングレスキュー、ラペルレスキュー )
12月13日 傷病者応急処置技術講習 ( 各種傷病に対する応急救護技術 )
1月24-25日 アイスクライミング技術講習 ( アイスクライミング基礎技術、リード技術、支点構築 )
2月21-22日 雪山登山技術講習 ( 初動停止技術、滑落停止技術、雪上確保技術、スノーシェルターの作製及び宿泊 )
3月22日 卒業検定 ( 座学試験、実技試験 )
3月27日 修了式 ( Kuri Adventures 新宿教室 20:00- )
第二班 平日クラス
4月16日 プロテクション設置技術講習 ( カミングデバイス、ナッツ、ハーケンの設置技術と実践 )
5月14日 マルチピッチクライミング講習 ( 支点構築技術講習、マルチピッチクライミングの実践 )
6月4日 高度登攀確保技術講習 ( より高度なクライミングのビレイ技術を習得 )
7月2日 同行者安全確保技術講習 ( 一般登山において、同行する初心者を確保する際の基礎技術の習得 )
8月19-20日 沢登り講習 ( 水難事故防止の為の各種技術の習得、及び実践山行 )
9月30日 引き上げ搬送救助技術講習 ( 背負い搬送、担架搬送、レイジングシステム )
10月8日 下降搬送救助技術講習 ( 分散懸垂救助技術、カウンター懸垂救助技術、流星法搬送技術 )
11月5-6日 登攀救助技術講習 ( クライミングレスキュー、ラペルレスキュー )
12月3日 傷病者応急処置技術講習 ( 各種傷病に対する応急救護技術 )
1月28-29日 アイスクライミング技術講習 ( アイスクライミング基礎技術、リード技術、支点構築 )
2月11-12日 雪山登山技術講習 ( 初動停止技術、滑落停止技術、雪上確保技術、スノーシェルターの作製及び宿泊 )
3月24日 卒業検定 ( 座学試験、実技試験 )
3月27日 修了式 ( Kuri Adventures 新宿教室 20:00- )
オンライン座学講習 ( 一班、二班 合同 )
3月25日 ガイダンス ( 一年間の流れ、卒業試験についてなどを説明します。 )
4月9日 確保理論 ( クライミングの物理、カラビナ・スリング・ロープの知識、確保技術の基本 )
5月21日 遭難事故の統計と分析 ( 遭難事故発生の現状を知ることで、事故防止に必要な考え方を身につける )
6月11日 登山の運動生理学 ( 登山における理想的な運動強度の在り方、エネルギー生産、摂取すべき栄養素と水分量など )
7月9日 山岳気象入門、レイヤリングの科学 ( 基本となる山岳気象の知識、登山の服飾に関する素材知識 )
8月6日 ファーストエイド(自然地において起こりうるアクシデントと、それに対する対処法について)
※ カリキュラム内容は変更する場合が御座います。
※ 原則として雨天決行ですが、中止となる場合にはレスキュー訓練を行う予定です。
※ 参加が難しい日がある場合、別班の同企画に日程変更も可能です。但し送迎車利用は該当班の方が優先となります。変更人数が多すぎる場合はお断りする場合もあります。
※ オンライン座学講習は、Zoom を使用して行います。参加できない場合、録画映像を視聴頂く事も可能です。質疑応答に答えられなくなるので、可能な限りご参加下さい。
※ 2024年度 第7期生 のスケジュール確認はこちらを御覧ください。
教育実習カリキュラム
Kuri Adventures で一般ご利用者様を対象に行っている講習、及び実践登山のアシスタントとして現場入りして頂きます。
講習の現場にて登山技術の指導を行う事でアウトプットが繰り返され、あやふやに覚えている知識を洗い出し、より精度の高い技術を身に着けて頂きます。また実際に指導経験を積むことで、指導者としての成長を促します。
実践登山の現場では、フォローとして中間支点の回収やリードのビレイ、一般ご利用者様の安全管理などの経験を積むことで、山行リーダーとしてのスキルを学習して頂きます。
上限は設けておりません。他の受講生の参加状態を加味しながら、何度でもご参加頂けます。教育実習経験を何度も行う事で、登山技術の指導者として必要な基礎となる能力を身に着けて頂きます。
登山インストラクター養成講座において、教育実習こそ最も価値あるカリキュラムであると感じています。実際の現場で未経験の方に対して山の技術をお伝えすることで、自分自身の中の不確かな部分が洗い出され、より正確に技術体得して行くことができます。これを繰り返すことで、指導者として確実に能力が高まっていっているのを感じます。
何度ご参加頂いても料金は変わりませんので、ご希望の方はどんどん積極的にお申し付け下さい。
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~ 講座受講料 ~
受講料:297,000円(税別)
お支払い方法:銀行振込・クレジットカード決済
※ 養成講座の講習、教育実習、実践山行アシスタントに伴う現地公共交通機関の交通費、食費、宿泊費、施設利用料など別途必要となります。
~ 講座期間 ~
2025年4月~2026年3月 【 締切 2025年3月14日(金) 19:00 】
~ 参加条件 ~
◯ 遭難対策費用300万円以上の保険に加入していること
◯ 基本的なコンパスの使い方、地形図の読み解きを理解していること
◯ コースタイムで歩くことができること
◯ 25m以上泳げること(泳げない方は沢登り講習のみ参加できません)
◯ インドア リードクライミング 5.10a以上
◯ 基本となるロープの結び10種をスムーズに結べること(詳しくはこちらの動画をご視聴ください)
◯ バックアップシステムを設けた懸垂下降技術を習得していること
◯ 空中懸垂からの登り返しシステムを習得していること
◯ テント泊登山の経験を有すること
◯ 必要装備を用意できること
◯ LINEアカウントを有すること ( ※ 連絡事項は LINE を通じて行っております。)
~ 必要装備 ~
・クライミングハーネス ( スポーツクライミングに対応した、レッグループ式ハーネス。 )
・クライミングヘルメット ( 購入から3年以内のもの。 )
・ビレイデバイス ( ダイレクトビレイに対応したチューブ型ビレイデバイス。 )
・セルフビレイコード ( ダイナミックロープを使用した衝撃吸収できるもの を推奨 )
・スリング × 4~6 ( アルパインヌンチャク、支点構築などに使用。120cm × 4本、240cm × 2本 の携行が様々なシーンで活用しやすいと思います。 )
・6mm × 150cm アクセサリーコード ( フリクションコードとして使用します )
・7mm × 5 ~ 10m アクセサリーコード( 補助ロープとして使います。5.5mm以上のケブラー、テクノーラロープでも可。 )
・シングルロープ30m以上( ベアール ジョーカーなど、9mm前後のものを推奨します )
・プーリー ( ペツル マイクロトラクションなど、セルフジャミングプーリーだと尚良い )
・アッセンダー ( セルフジャミングプーリーを使用している場合は無くても可 )
・サブゲート式HMS型安全環付きカラビナ × 2 ( エーデルリッド HMSストライクスライダーFGなど、ビレイデバイス用、及びセルフビレイコード用 )
・HMS型安全環付きカラビナ ( 補助ロープ携行、及びビレイデバイスのバックアップ用 )
・変形D型安全環付きカラビナ × 6 ( 細めのものを推奨。自由に使える状態の物 4枚、フリクションコード用 1枚、支点スリング用 1枚 )
・変形D型ワイヤーゲートカラビナ × 8~12 ( 中間支点用。2色に分けることを推奨します。上記60cmスリングと組み合わせて使用します )
・ビレイグローブ ( クライミング専用のものを用意します )
・ピッケル ( 雪山登山技術講習で使用。曲がりの浅いアイスアックスでも可 )
・アイスアックス ( お持ちの方のみで可 )
・ワンタッチ、またはセミワンタッチの前爪付きアイゼン ( これから購入する方は縦爪のものを推奨 )
・わかん ( スノーシューでも不可では無いですが、日本の山ではわかんの方が使用シーンが圧倒的に多いです。軽量なものを推奨 )
・ショベル ( 雪山登山講習で使用。一般公募の講習アシスタント、雪山登山実践山行アシスタントでは、ビーコン、プローブの携行も参加条件となります。 )
・冬期登山用グローブ ( ニトリル素材のサージカルグローブをインナーに、防寒テムレスの組み合わせを推奨。極寒地では別途保温性の高いグローブも用意。 )
・冬期登山靴 ( 必ず中綿の入った、前後コバ付きの靴をご用意下さい )
・Vスレッドフック ( アイスクライミング講習で使用します。)
・沢靴 ( 沢登り未経験の方はフェルトタイプを推奨。 )
・クイックリリースベルト ( ファイントラック クイックレスキューベルト、モンベル スローロープベルトなど、緊急脱出できるベルト。 )
・スローバッグ ( ファイントラック ゴージュバッグ15、モンベル コンパクトスローロープ15 など。ご用意できる方のみで構いません。無料レンタルもあります。)
・PFD ( フォーム式 7.5kg以上、空気式 6kg以上の浮力のライフジャケット。ご用意できる方のみで構いません。無料レンタルもあります。 )
・ビバークシェルター ( ツェルト、タープなど、横になって眠れるサイズのもの。テント泊時以外常に携行して下さい。 )
・ファーストエイドキット ( 7.5cm幅 弾性包帯・三角巾・38mm幅 非伸縮性テーピングテープ・ニトリルグローブ・人工呼吸用マスク 他 )
・寝袋 ( 0度前後まで快適に眠れるものをご用意下さい。原則として常に持ち歩きます。 )
・マット ( 原則として常に持ち歩きます。日帰りでも必ず半身をカバーできるマットを用意して下さい。 )
・調理器具
・バックパック ( 養成講座では45Lまでのバックパックに指定します。この範囲に収まるパッキングを身に着けましょう )
・デジタル簡易無線機 ( 実践山行のアシスタント参加時には必携装備となります。ICOM DPR-4 などを推奨 )
・その他、一般登山装備一式
※ わからない場合ご相談下さい。
~ 催行人数 ~
各班とも最低催行人数 8名 / 最大催行人数 12名
~ 企画の中止 ~
最低催行人数に達しない場合、全額返済の上、年間の全カリキュラムを中止とします。
原則として雨天時も決行します。ただし運営上リスクがあると考えられる悪天候時は企画変更とします。(原則返金はありませんが、当方の事情により企画が中止となった場合、一日講習10,000円、一泊講習20,000円 の返金を行います。)
~ キャンセルについて ~
2024年9月1日~10月31日まで:年間料金の30%
2024年11月1日~12月31日まで:年間料金の50%
2025年1月1日~1月31日まで:年間料金の80%
2025年2月1日以降:年間料金の100%
~ 補償について ~
登山インストラクター養成講座は、登山に関する講習の指導者を育てる講習カリキュラムです。登山の安全管理を行う立場の技術を学習する上で、通常の講習よりも遥かに死亡、障害の残る受傷のリスクが高くなることを予め御理解の上ご参加下さい。
登山インストラクター養成講座受講中のあらゆる事故に関する負傷・死亡・物損に関し、全て自己責任となることを予めご了承下さい。基本的に Kuri Adventures における一般利用規約に準じます。詳しくは " 利用規約 " を御覧下さい。
但し、企画の中止に関する項目、キャンセルに関する項目、保証に関する項目、保険に関する項目は当ページの内容を優先致します。
~ 年齢制限について ~
参加可能な年齢制限は18歳以上、70歳未満とさせて頂きます。万が一の事故の際に責任が取れる年齢であること、体力的に無理のない年齢であることを考慮し、制限させて頂いております。ご理解のほど何卒よろしくお願いします。
~ 保険に付いて ~
登山インストラクター養成講座における保険は、各自でご入会頂いております。
遭難対策費用300万円以上の保険にご加入頂く他、傷害保険、生命保険などへのご加入も推奨致します。
~ 送迎車利用 ~
実践経験カリキュラムにおいて、新宿駅、現地最寄り駅からの送迎車が出ます。また現地までマイカーでご参加頂いても構いません。集合場所はどちらをご選択頂いた場合でも料金は変わりません。
講習の都度、集合予定地を確認致します。
~ お支払い方法 ~
□ クレジットカード決済
□ 銀行振込 ( お支払いを持ってご予約の完了と致します。)
※ 年度途中からのご返金は一切承っておりません。御理解の上、ご参加下さい。
※ 予約を持って利用規約、及び当ページに記載の特例規約にご承認頂いたものとします。
※ 利用規約をお読み頂き、自己責任について十分に理解した上でご参加下さい。
↓ プルダウンから参加枠を選択してください。
(税込価格 326,700円)
¥297,000
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