別記事でジェットボイルを愛用している話を書きましたが、実は同時にスノーピークの " 地 " と言うシングルバーナーも愛用しています。はじめてこのストーブを手にしたのは中学校3年生の時。当時業界を震撼させた圧倒的世界最軽量のシングルバーナーでした。当然当時愛用していたバーナーはとうの昔に壊れていますが、新たに購入した2代目も、当時と基本設計は大きく変わらぬままに、未だ第一線の商品として活躍し続けていることに驚きを隠せません。
.
イマドキなバーナーの多くは耐風性と熱効率を考え、凹型バーナーヘッドで熱を一点集中させる傾向にありますが、この当時のバーナーは横向きにガスを放出させ、広がるように炎を噴出させる傾向にありました。
これだと風に対してすこぶる弱く、エアコン程度の風でも炎が流れてしまうほどに屋外での性能が低下します。風防無しでの使用が考えられないので、結果として重量的には不利になってしまいます。
しかも炎が広がりすぎてしまい、小さな鍋では炎が鍋底から溢れてしまい熱効率が極めて悪くなります。
やはり進化を辿った現代のバーナーは優秀です。
しかしそれでも僕はこのバーナーを利用する理由があります。思い入れの商品だからとかそんなセンチメンタルな話ではなく、明確な理論的意図を持ってこのバーナーを選択しています。僕の使用用途では唯一無二と行っても過言ではないでしょう。
最近、ソル・レオーネのエスプレッソパスタとエスプレッソリゾットにドハマリしています。フリーズドライのパスタとリゾットで、規定量の水で炒めながら水分を飛ばすだけの簡単調理ですが、これがまぁ激ウマなのです!
もうね、イタリアンレストラン顔負けの美味しさで、ほんとヤマメシの概念を全て根底から覆すくらいに美味しい(*´ω`*)
25年も山をやってきて、最近までこれに気が付かなかった事が悔やまれて仕方無い!!(けっこう昔からありました)
激的に山の食事の憂鬱が解消された本気でおすすめの商品です。ほんとこれは試してもらいたいw
そしてこれを食べるためにフライパンが必要となります。
.
フライパンでエスプレッソパスタ、エスプレッソリゾットを炒める時、どうしてもチーズの成分が焦げ付きやすく、均一に熱が伝わる工夫が求められます。熱伝導率の高いアルミ素材のフライパンで、底には熱を均一化させる工夫が成されていて、それに使用するバーナーも可能な限り広く全体に熱を伝えてくれるものであって欲しい。
この理由から、スノーピークの地を愛用していたりします。炎の広がり感、収納サイズの小ささ、秀逸な専用風防の存在などにより、ソル・レオーネのエスプレッソシリーズを調理する最高のバーナーだと確信しています。ね、実に深い理由があるでしょ?
.
.
フライパンは EVERNEW の Ultra Lite Pan #18 を現在愛用中。直径18cm × 深さ5cm = 内容量 1200ml と雪からの水作りにまで十分対応できる大きさながら、実測142gと言う驚異的な軽さが魅力のフライパンです。これだけ薄いとどうしても焦げ付きやすい傾向にありますが、底面をハニカム模様にすることによって熱効率を上げ、熱が伝わりにくい周囲まで均一に熱を伝える工夫が成されています。
.
.
.
.
焚き火で使うなら、エスビットのアルミフライパンもおすすめ!
取っ手が無いタイプなので、焚き火で取っ手が熱くなって持てないトラブルが起きません。リフターは SOTO のマイクロリフターを選択すると、フライパンと合わせて167.5gとこちらも軽量です。フライパン底は渦巻溝があり、これもまた熱効率を高めてくれるポイントとなります。
登山のクッカーには様々な選択がありますが、そのひとつとしてフライパンがすごく便利だと個人的には考えています。バーナーの炎を無駄無く受け止め、深型のフライパンであれば焼き、炒め、茹でと何でも熟せる万能選手となってくれます。
もし山の中で道に迷い、いよいよ食料が尽きた時、あなたはどんな食料を手に入れられますか?
魚は道具がないと釣れないし、鹿や猪を銃や罠無しで捕まえることは出来ない。山菜やきのこは十分な知識がないと危険だし、エネルギーとして得られるのは僅かです。唯一手に入るのは木の根に住む幼虫たちくらいなものでしょう。
こいつらをボイルしても食べられますが、ぷりっぷりの食感を楽しみながら食べられます?
せめて表面をカリッカリに焼けば、ギリ食べる勇気が出ないでもありません。
いやそんな事態は絶対に避けたいところですが、フライパンがあればそれも可能です。フライパンには無限の可能性を感じますw
とりあえず、僕は虫を食べる事態は避けたいので、ソル・レオーネのエスプレッソシリーズを少し多めに持とうと思います。
これなら軽いし、何より最高に美味しいしね!
スノーピーク ギガパワーストーブ " 地 " オート
現代においてもトップクラスに軽量コンパクトながら、2500kcalものハイパワーを誇る高性能シングルバーナーです。大きく横に広がる炎は、フライパンとの相性ぴったり!全体に熱が伝わりやすく、焦げ付きにくい利点があります。
ゴトクも意外なほど剛性が高く、鍋料理も問題なし!!
スノーピーク " 地 " 専用ウィンドスクリーン
" 地 " 最大の欠点である風の弱さを見事に解消してくれるウィンドスクリーン。
実はステンレス性で 57.5g とけっこう重いのですが、これがガス缶にゆったりと放射熱を与え、ガスのドロップを防いでくれる素晴らしい効果があります。
あえてチタンなどにしなかったあたりにメーカーの拘りを感じます!
エバニュー ウルトラライトパン#18
圧倒的な軽さを誇る、EVERNEW の Ultra Lite Pan シリーズ。#18 はちょうど中間サイズとなります。深型で焼き、炒め、茹でとなんでもこなす万能選手。
素材が薄いので若干焦げ付きやすい傾向にあるが、ハニカム模様で最大限熱効率を高めてくれます。とにかく軽くしたい方におすすめ!
エスビット アルミフライパン 18cm
取っ手が無いタイプのフライパンで、焚き火で使うのに良い商品です。取っ手が別なので熱くて持てない様なトラブルが起こりません。裏には渦巻状の溝があり、熱効率が上げてあります。素材の厚さもあるので熱が均一に伝わり焦げ付きにくい特徴もあります。それでも浅型取っ手無しなのでこれまた超軽量!
SOTO マイクロリフター
実測13gの驚異的に軽い鍋掴みです。キャンプに使うならもっとしっかりした鍋つかみを推奨しますが、登山に使うならこの軽さは魅力です!
軽いながら、エスビット アルミフライパン18cm に水を8割入れてもどうにか持ち上げられます。必要最低限の機能を最小サイズに留めたギリギリ設計w
エスプレッソパスタ きのこソースのペンネ
水300cc と共に鍋に入れ、7分煮込んだら出来上がります。ソル・レオーネシリーズの中では比較的さっぱりした印象。ポルチーニの香りが食欲をそそり、ペンネの腰のある触感と相まって文句なしに美味しい逸品!
ヤマメシの概念が変わります。
エスプレッソリゾット チーズクリームリゾット
ソル・レオーネ エスプレッソシリーズ 最強の一食だと個人的には思ってます。
これもうホント、マジで旨い!ちょっとアルデンテな感じが本格的です。
2種類のチーズがコクを引き出します。クリーミーな食感が最高!!
水260cc と共に鍋に入れ、5分煮込んだら出来上がります。
エスプレッソリゾット チーズクリームリゾット
サフランライスにマッシュルームの香りが良く合う一食です。エスプレッソシリーズの真骨頂はリゾットにあるなと思わせる、ほんと美味しいフリーズドライ食品。山用ってだけでなく、普通にランチにしたいくらい美味しいです!
水260cc と共に鍋に入れ、7分煮込んだら出来上がります。
メゾン・ド・ラ・トリュフ トリュフ塩
本当はあまり人に教えたくない程に美味しいトリュフ塩。ちょっとお高い塩ですが、その価値ありな最高に料理を引き立ててくれるアイテムです!
パスタやリゾットをもう1ランク上に引き立ててくれます。また卵などにふりかけても、超高級イタリアンな逸品に化けてくれます。
MSR スパシスシェイカー
トリュフ塩を携行するならこれ!
ちょっと高いからって100円均一のもいろいろ試したけど、結局はこれが一番良かった。最初からこれを買っとけば良かった(ーー;)
程良い量のトリュフ塩を振りかけられる、密閉性にも優れてます!
ナガオ くすの木 コーヒースプーン / ヒメフォーク
2本合わせて実測6.5gしか無かった超軽量木製スプーンとフォーク。ソル・レオーネを調理するときは混ぜ続けて焦げ付きを防止するので、フライパンのコーティングを傷めない木製がおすすめ。
18cm のフライパンの中にコンパクトに収まります。見た目もオシャレ!