登山基礎技術講習実践山行 毛無岩
登山基礎技術講習では総合的な登山技術をお伝えしていますが、それはあくまで机上の論。実際のフィールドで実践経験を踏まずして技術習得は無し得ません。講習で学んだ歩行技術や三点支持による登攀技術、地形図とコンパスをフル活用したナビゲーション技術、山小屋もテン場もない完全なる自然地形の中での本物のビバーク、ロープワークを駆使しての危険箇所での安全確保。これらを全て総動員しての実践山行を行います。
場所は西上州の険路極悪な毛無岩。一応登山道ではあるのですが、およそ踏み跡すらも分からないほどにあまり人が入らないルートでもあります。
入山初日はまるで沢登りかの様な渓の遡行から始まります。もちろん水に足をつけて濡れながら登るわけではありませんが、不安定な足場の中を慎重に進みつつ、次から次へと現れる沢の分岐のたびに地図とコンパスで方向を見定めながらルートを確認します。
この沢を登り切ったところにある比較的安定したコルでビバークを行いますが、そこには水場はありません。沢の水が枯れる前に、沢水を汲んで今夜と明日の水を得ます。
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幕営的地に着いたらビバーク準備に入ります。
講習で学んだ通りにツェルトを立て、マットを敷き、寝床の準備を進めます。
先ほど組んだ水もそのままでは飲めません。源流に近い場所の水は確かに澄んでいますが、寄生虫や細菌の汚染も考えられます。浄水器で濾すか、もしくは鍋で煮沸して飲める状態にします。
普段のテント泊とはまったく異なる漆黒の闇の中ではありますが、共に学んだ仲間と共であれば心細さもありません。
持ち込んだ食料を肴に宴会でも楽しんでやりましょう♪
でもそこは人里離れた本物の大自然。お酒はほどほどにしておきましょう……。
二日目はいよいよ山頂を目指します。この山の山頂は薄っぺらい岩の痩せ尾根。本当に気をつけないと危ない!!
講習で学んだコンテニュアスビレイで安全を確保しながら一歩一歩進みます。また山頂からの下降時も、カウンターラペル技術を活用して一段ずつ安全に下降を行なっていきます。
たった一本の補助ロープがあるだけで、こんな危険な場所もここまで安全に行動できるものかときっと感動すら覚えます。
その後もコンテニュアスビレイやナビゲーションスキルをフル活用しながらの下山。最後の最後まで全く気が抜けません。
これだけの行程です。やっぱり楽な山行ではありません。
事前準備として、装備の軽量化、バランスの良いパッキング、現地でも靴紐の結びやバックパックのフィッティングなど、しっかりと行う必要があります。
まさに総合力が求められる登山。この実践経験は強烈なアウトプットとなり、講習で学んだ技術や知識は確かなものとしてしっかりと身につけることが出来るでしょう。
講習だけでもしっかりとお伝えしているつもりではあります。しかし脳科学的には講習で学んだだけではその定着率は5%程度となるそうです。しかし自らそれを体験した場合、その定着率は75%まで高まります。
せっかく学習機会を設けるんです。是非この実践山行も併せてご参加頂き、しっかりと活きた技術として身につけましょう!!
※ この実践山行は 登山基礎技術講習
を受講した方のみがご参加頂けます。登山ツアーとは異なります。ご注意ください。
~ 日程 ~
・2023年10月28日 (土) ~ 10月29日 (日) 【締切 10/25 (水) 19:00】
~ 参加条件 ~
◯ 概ねコースタイム通りに歩ける方
◯ 装備をしっかりとご用意頂ける方
◯ 登山基礎技術講習 を受講された方
~ タイムスケジュール ~
初日
07:00 新宿駅 新宿の目 集合
09:30 道の駅オアシスなんもく 集合
10:30 入山
16:00 幕営地到着
2日目
05:00 起床
07:00 幕営地発
11:00 下山
11:50 道の駅オアシスなんもく 解散
希望者で温泉や昼食
18:00 新宿駅 新宿の目 解散
※ 渋滞などにより、スケジュールが遅れる場合も御座います。
~ 集合場所 ~
集合場所は、以下の2ヶ所から選択できます。
新宿駅に集合の方は、無料送迎を行います。マイカーでお越しの方は、お車で道場山神宮に指定時間までにお越し願えます様お願いします。
新宿駅 " 新宿の目 " 前 7:00 集合
新宿の目は、新宿駅西口B1Fより出て、ロータリーの右手。新宿スバルビルの地下部分にあります。
道の駅オアシスなんもく 9:30 集合
道路状況によって遅れが生じることがあります。予めご了承下さい。また集合時間に遅れる場合には、必ずご一報願えますようお願い致します。
~ 遂行人数 ~
最小遂行人数 3名
最大遂行人数 8名
~ 天候 ~
大雨時は中止します。小雨が降る可能性がある場合でも、決行する場合もあります。
中止の場合に限り、前夜にメールにて中止連絡を行います。
※ 中止の場合は全額返金となりますが、ご返金には注文金額の3.6%のクレジットカード返金手数料が発生します。予めご了承下さい。
~ 用意するもの ~
□ クライミングハーネス ( レッグループ式ハーネス、ダイアパー式ハーネスのうち、ビレイループがあるものを選択してください。)
□ クライミンングヘルメット ( 登山用、クライミング用のものをご用意下さい。)
□ 7mm × 10m アクセサリーコード ( 登山用品店で切り売りされている、ナイロン素材のロープ )
□ 手袋 ( クライミング用のビレイグローブ、または綿100%の軍手。ナイロンなど、熱で溶けるグローブは不可とします。)
□ ベースプレートコンパス ( オリエンテーリング用のベースプレートコンパスを強く推奨します。)
□ ツェルト ( 人が寝れるサイズのもの。日常的にツェルト以外のシェルターをご用意されている方はそれでも構いません。)
□ 寝袋 ( その時期に適した十分な保温力のもの。)
□ スリーピングマット ( その時期に適した十分な保温力のもの。)
□ プラティパス × 2 ( ひとつに水を入れ、もう一つは空の状態でご用意下さい。2Lタイプを推称します。空のものに沢水を組みます。)
□ クッカーセット ( 基本的にお湯を沸かすだけです。可能な限り軽量コンパクトなものを推奨します。※ バーナー例、クッカー例 )
□ 浄水器 ( 沢水の汚染対策に浄水器を用意します。鍋で煮沸することでも寄生虫や細菌は死滅できます。 )
□ 食料・飲料 ( 初日の昼食、夕食、翌日の朝食、別途予備食を用意します。初日の昼食は調理せずに食べられるもの。水は初日の行動分のみご用意下さい。)
□ その他登山装備一式 ( 雨具、防寒着、ヘッドライト、ファーストエイドキットなど、登山に必要な装備一式 )
~ キャンセルについて ~
このイベントのキャンセルには、キャンセル料が発生致します。
キャンセル料は以下の通りとなります。
開催日の30日前~15日前:利用料金の30%
開催日の14日前〜8日前:利用料金の50%
開催日の7日前〜3日前:利用料金の80%
開催日の2日前〜当日:利用料金の100%
※ ご返金には注文金額の3.6%の返金手数料が発生します。
※ 日程変更にも上記のキャンセル料が発生致します。
※ キャンセル希望の際は、自動返信メールに記載の専用メールアドレスより、指定フォーマットの内容をご記載の上メールをお送り下さい。
~ 補償について ~
Kuri Adventures ではお客様の安全を再優先にしておりますが、山で100%の安全はお約束できません。
イベント中の事故に関する負傷・死亡・物損に関し、全て自己責任となることを予めご了承下さい。
詳しくは " 利用規約 " を御覧下さい。
~ 保険について ~
実際に深い山の中に入っての実践を行う為、遭難事故発生時には遭難捜索、及び山岳救助が求められる場合があります。
遭難対策費用300万円以上の保険にご加入頂く他、傷害保険、生命保険などへのご加入も推奨致します。
~ ココヘリについて ~
実践山行では、万が一の滑落、行方不明、同行者や他の登山者を怪我させてしまった場合などに備え、ココヘリの加入を推奨しています。ココヘリとは位置発信システムを使用した遭難捜索サービスで、万が一行方不明になってしまった場合にもヘリコプターによる捜索を容易にしてくれます。また他者を死傷させてしまった場合の損害賠償責任補償、山行中に装備品を壊してしまった場合における装備補償なども含まれています。《 未加入の方はこちら!》
~ お支払い方法 ~
□ クレジットカード決済