えぇぇっ!? 化繊の寝袋の方が軽いの!??

 

 

『寝袋はダウンの方が軽い!』なんて思い込んでいませんか?
でも実は、3シーズンの寝袋に関しては必ずしもそうとは限らないんです。
例えば結露でテントの壁面が濡れる春や秋、雨による浸水が無いとは言い切れない夏。濡れに弱いダウンシュラフを使用する場合、シュラフカバーを使っていませんか?
単体でも利用できるからなどの理由で、多くの方が3レイヤーのシュラフカバーを使っていると思います。ここに落とし穴があるんです...。


皆さんはどんな寝袋を使っていますか?
恐らく山ヤの皆さんは、価格よりも重量を重要視してダウンの寝袋を選択していると思います。

例えば仮にモンベルの " #3 " 。大凡、気温5℃〜20℃の間で使える寝袋で、夏の日本アルプス、春・秋の中級山岳と幅広く使える保温域で、きっと多くの方が所有していると思います。他社製品で言うと、だいたいダウン量で300g〜400g前後の製品にあたりますね。
例えばこのクラスで、ダウン800FP / 15デニールナイロン などの素材を使用した高品質な製品の場合、その重量は大凡600g程度となります。

 

高品質なダウンの何が優れているのか?  それは少量のダウンで大きく膨らむ事。

それは当然軽量化に繋がるわけですが、その分僅かな水ですぐに萎んでしまう欠点も併せ持っています。
『ダウンは水に弱い!』これはもう、常識ですね。

この為、ダウンシュラフを使う方の多くがシュラフカバーを使用していると思います。
結露でテントの壁面が濡れやすい、春・秋。大粒の夕立が、出入りでテント内に吹き込むリスクのある夏。
水濡れでいとも簡単に保温力を失ってしまうリスクが有り、もし汚しても簡単には洗いにくいダウンの寝袋。高品質なダウンの寝袋を使用する山ヤにとって、シュラフカバーは当然の選択です。
シュラフカバーにも様々な製品がありますが、やはりみんなが憧れるのはゴアテックスのシュラフカバーですよね!
他のシュラフカバーと比較しても比較的軽量で、やはり絶対的な防水性・透湿性で安心感があります。
様々な製品がありますが、ゴアテックス3レイヤーのシュラフカバーで、大凡450g程度が平均だと思います。

ではここで、山ヤの寝袋としては話題にすら上がってこない " 化繊の寝袋 " について考えてみたいと思います。

化繊の寝袋というと、" 馬鹿でかい収納サイズ " と " ダウンより重い " 重量などのマイナス面が目立ちます。でも化繊の寝袋にだってちゃんと利点があるんです。だからどのメーカーも、根強くラインナップに残すわけです。

 

例えば大きな利点に " 安い " 事や " 洗濯しやすい " 事などがあげられます。

車移動で重量やサイズの制限が出にくいファミリーキャンパーにとっては、この上無い利点ですね!

仮に4人家族だった場合、4人分の寝袋やマットを買わなければならないわけです。子どもの不注意で、寝袋を汚すことだってあるかもしれません。価格が安い、乾きが早く、洗濯機で簡単に洗濯できるなどの利点は大切なスペックです。

また濡れてもほとんど保温力が変わらないことも魅力で、シュラフカバーを必要としません。
この辺りもまた、経済的に有利です!

 

では話を戻します。

仮にモンベルの "#3 " の化繊タイプを考えた場合、軽量なアルパインバロウバッグを選択してもその重量は980gとなります。

一方超高品質な800FPダウンに軽量な10デニールナイロンを組み合わせたダウンハガー800の#3を見ると、やはり圧倒的に軽い重量575g!
この差は405gと、やはり大きな差になります。

賢い山ヤな皆さんは当然この重量差を見逃すわけもなく、多くの方がダウンの寝袋を選択するわけです。

 

あれ?
でもちょっとまって!??

 

そう、大切な事を忘れています…。

ダウンの寝袋には、" 平均450gあるシュラフカバー " が欠かせないんです!!

 

仮に575gのダウンの寝袋に、450gのシュラフカバーを使用すると、その重量は1025g。

化繊の寝袋の重量である980gを超えてしまいます。

僅かな差なので製品の組み合わせによってはダウン寝袋+シュラフカバーの方が軽くすることもできますが、いずれにせよ3シーズン用の寝袋の場合にはその差は僅かなものになります。夏用の寝袋を用意される方であれば、化繊の寝袋を選択したほうが軽いと言う事になってしまいます。

 

春〜秋にテント泊をする場合には、ダウンと化繊の寝袋についてもう一度考えてみても良いかもしれません。

重量的には、どちらを選択しても " 結果として大差無い " んです。

 


ダウン寝袋の利点 - コンパクト

ダウン寝袋の欠点 - 高い(シュラフカバーを合わせて50,000円〜70,000円程度?)、濡れたら保温力が下がる、洗濯に手間がかかる

 

化繊寝袋の利点 - 安い(10,000円〜15,000円)、濡れてもほとんど保温力が下がらない、すぐ乾く、洗濯機で簡単に洗濯できる

化繊寝袋の欠点 - 収納サイズが大きい

 

 

こう考えると、化繊も捨てたものではありません。
サイズが大きいとは言いますが、冬用のダウン寝袋より、僅かに小さい程度と思って下さい。その程度です。

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寝袋だって化繊で構わないんです。
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このブログ記事が、山に登る方のヒントになれば幸いです^^

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コメント: 2
  • #1

    トシ (木曜日, 24 9月 2015 13:54)

    おお、意外に盲点かもね。
    夏場なんかはゴアのシュラフカバーとインナーシュラフっていう組み合わせはやりますねぇ。

  • #2

    Kuri Adventures 栗山 (木曜日, 24 9月 2015 14:03)

    インナーシュラフが化繊なら、それ単体で使うってのもありですよね!
    よほどビチョビチョに濡れないかぎりはほとんど保温力が変わらないし、インナーシュラフだけならメチャメチャ軽いですしね♪
    夏の沢登りや低山でのテント泊には、実はベストな選択かもしれませんね^^