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八ヶ岳連峰の中でも一際険しい山、阿弥陀岳。そんな阿弥陀岳には、幾つものバリエーションルートがあります。
クラシカルなアルパインルートであり、本格的な岩稜バリエーションの入門として有名な阿弥陀岳南稜を登りに行ってきました!
紅葉のベストシーズンには僅かに早めではありましたが、彩り始めた八ヶ岳の山の中でちょっとスリリングな登山を体験して頂きます。
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今回の山行イベントはちょっと本格的。
八ヶ岳連峰の中でも一際急峻な山である阿弥陀岳のバリエーションルートに挑もうと言う企画!
流石に難易度が高いこともあり、来て頂けたご参加者様はベテラン山ヤなお二人のみ。
そりゃそうですよね^^;
阿弥陀岳にはいくつものバリエーションルートがあり、主に冬季のアルパインクライミング入門ルートとして登られています。
そんな阿弥陀岳のバリエーションルートの1つに、阿弥陀岳南稜があります。
このルートは初めての岩稜バリエーションに適したルートで、核心となるクライミング区間が短めですが、変化に富んだ素晴らしいルートです。
特に秋の季節は景色がばっつぐんで、最高に素晴らしい紅葉が楽しめます♪
阿弥陀岳南稜は全工程10時間~12時間程度なので、なんとか日帰りが可能な山です。
この為、前夜から東京を出発し、この日は入山点近くの駐車場にて前夜泊。
翌朝早朝より取り付きます。
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朝起きると、山はすっかり秋模様。
紅葉のベストにはまだ少し早いけど、彩り始めた木々の葉に、風で揺られるすすき。
四季の移り変わりの美しさを感じます。
入山点となる船山十字路から林道を歩き、しばらく進んだ先にある渡渉点から沢を越え、急峻な斜面を上り詰めると尾根に出ます。
ここが阿弥陀岳南稜の末端。ここから尾根伝いにあるき、阿弥陀岳山頂を目指します。
登り始めて3時間ほどでしょうか?
森の隙間から時折見える威圧感のある岩稜。
圧倒的な威圧感に、すこし緊張します。
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岩稜バリエーションと言っても、P1、P2はしっかりと踏み跡のついた登山道の様な道。
本格的な岩登りとなるのはP3からです。
P3、P4には2つの登路があります。
1つは尾根伝いに直登するルート。もう1つは尾根をトラバースするルートです。
今回は両方共トラバースするルートを選択しています。
P3のトラバースルートは、尾根伝いに登るリッジの部分を過ぎ、斜め下についた踏み跡を辿って下ります。
核心部手前ですが、足を滑らせると危険です。
取り付き部にはセルフビレイをとれるワイヤーがありますので、そこまでは慎重に下りましょう。
取り付き部からルンゼに入る最初の一歩目が核心。
ちょっと悪めですが、慎重に三点確保を行って登れば問題無く通過できると思います。
ルンゼは落石の巣ですので、先行者がいる場合やロープを出す場合にはしっかり間隔を開けます。またロープを出さずに登るのであれば、パーティー単位ではなるべくまとまって距離を開けずに歩いたほうが安全でしょう。
決して難しいところではありませんが、危険はあります。
ルート上にはリングボルトが数多く設置されており、雪で覆われないシーズンであればクイックドローで中間支点が取れます。
気を抜かず、可能であれば確保を行いましょう。
ロープをいっぱいに出して2ピッチ。P3の上に出ます。
そこからはそんなに難しくありませんが、もう少しだけ岩稜の登りが続きます。
落ちるとヤバいところもあるので、最後までぬかりなく慎重に歩きましょう。
急峻な岩の尾根を登って行くと、突然目の前が開けます。
阿弥陀岳山頂です!!
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標高2,805mの頂が、いつもより高く感じる。
山頂は残念ながら雲におおわれ、視界はまったくありませんが、それでも文句なしの充実感と達成感を味わえるのがバリエーションルートの良い所。経験と技術を駆使し、最大限危険を回避しながら登る本気の登山!
やはりヤメラレナイ楽しさがあります。
この日も小さなトラブルがあったものの、誰一人怪我すること無く無事に登頂を果たせました。
ご参加頂いたお二人にとっても、良い経験と思い出として残って頂けたら嬉しい限りです。
最高に素晴らしい一日となりました^^
さぁ、次は何処に行こう!!
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