登山用アウターグローブの決定版!? " テムレス "

 

 

登山用の手袋、特に冬期登山におけるグローブシステムには未だ答えを見いだせない方も多いと思います。しかし近年、アイスクライマーを中心にとある作業用グローブが注目されているのはご存知でしょうか?

その名は " テムレス " 。

お台所で活躍しそうな青いゴム手袋。しかしこのゴム手袋、ただのゴム手袋ではないんです!日本の技術が結集した、革命的なゴム手袋が登山を変えます!!


登山の装備の中で、最も悩ましい装備の一つに手袋があると思います。
特に冬は、答えが出ない。
経験を重ねれば重ねるほど、その悩みはジレンマの様にのしかかります。

これまでいくつの高いグローブに投資し、そしていくつ無駄にしてきたことでしょう…。

しかし近年、とあるグローブが注目されています。
最も過酷な環境下で活動する、アイスクライマーやアルパインクライマーたちの間で流行し、ネットを中心に話題になって使用者が急増!
何を隠そう、僕もまたその一人だったりします。


極めてグリップ力が高く、岩でもアックスでもバチ効きのフリクション。
圧倒的な防水性を持ち、湿った雪のラッセルでもグローブの中はドライに保てる。
さらに操作性も高く、アイススクリューやカラビナの操作性が抜群に良い!
当然、ファスナーの操作やアイゼンの脱ぎ履きも楽々♪

そんなスーパーグローブのお値段は、驚きの700円~1600円程度!!


そのグローブの名は " テムレス " 。

工場内作業などで使うことを目的として作られたゴム手袋です。

そのあまりに職業的でダサいゴム手袋を、一流のクライマー達が愛用する、本当にダサかっこいいグローブです。


このゴム手袋はただのゴム手袋ではありません。

テムレスの名は、手 蒸れ レス(~しない) から来ている名。" 手が蒸れない " の名の通り、なんと透湿性を持ったゴム手袋なんです!!

これぞまさに日本の技術の結晶です。

しかも作業用ゴム手袋特有の高い耐久性も備えており、着脱もし易いから嬉しい限りです♪


テムレスには3種類のバージョンが有ります。

通常のゴム手袋と同じように、手首の部分が切りっぱなしになっているノーマルタイプのテムレス。


手首の部分がジャージ素材になってしまっており、手首からの浸水を緩和できるジャージテムレス。


内側に起毛したボアが貼り付けてあり、−60℃の環境下でもゴムが硬化しない圧倒的な耐候性を備えた防寒テムレスの3種類。

時期によって使い分けることが出来ます。


僕の場合、無雪期はブラックダイヤモンドのビレイグローブをメインに、雨天時や春・秋の森林限界を超えた風の強い環境下においてジャージテムレスのLサイズを素手に装着して使っています。

また積雪期の場合、低山では薄いインナーグローブに防寒テムレスのLLサイズ。森林限界を超える山では、中厚手のウールグローブに防寒テムレスのLLLサイズを採用。大凡、−20℃くらいまではこれでイケます!


長時間のラッセルや氷に触れてしまう環境下でも、手袋内はほぼ蒸れません。
表面はゴムなので、そもそも保水すらしない。
初期性能ではゴアテックスに劣るかもしれませんが、表面が保水しないテムレスは、透湿性能が時間経過とともに低下することがありません。
この為、冬にありがちな徐々にインナーが湿ってきてしまうトラブル。これが極めて少ないんです!

岩でのグリップ力も高く、氷でのギヤ類の扱いにも長けたテムレスは、まさにクライマーの味方と言うべき実に優れた手袋だと思います。


こんな優れたテムレスですが、そのお値段は一般的な作業用ゴム手袋と大差ありません。
スタンダードなものが700円程度からで、防寒テムレスが1,600円程度。耐久性はほかのグローブに比べて若干劣るかもしれませんが、この価格ならコストパフォーマンスは抜群です!!
手袋のサイズは、一般的なサイズ感より2サイズくらい小さいと思って頂いたほうが良いでしょう。
僕はやや手が小さい方で、多くの手袋がだいたい " M " ですが、テムレスの場合は " L " 又は " LL "サイズを選択します。
この点は注意されたほうが良いでしょう。


決して高い買い物ではないともうので、ご興味ある方は是非試してみてください♪
見た目はちょっとアレですが、なかなかのスグレモノですよ!

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