登山やクライミングにおけるセルフレスキューに、絶対に必要となるレスキューキット。
ちゃんと用意していますか?
危険を伴う登山には、ロープを運用して万が一の墜落に備える必要があります。
"備え"とは、大墜落を防ぐためのロープワーク技術に加え、万が一宙吊りになってしまった仲間を救い出すレスキュー技術と装備まで身に付けることが備えると言うことです。
きちんと準備しておきましょう!
クライミングや危険を伴う登山では、パートナー同士でロープを繋ぎ合い、お互いの安全を確保し合います。
こうすることで、クライミング中に落ちても数メートルで済むし、雪庇の踏抜きやシュルンドへの滑落、岩稜での転落も大墜落に繋げず、ダメージを最小に留めることができるようになります。
しかしこの先まできちんと考えることはできていますか?
もし墜落したパートナーが宙吊りになったら?
そのパートナーが負傷するなどして、登り返すことができなかったりしたら?
あなたは仲間を救うことができますか??
この様な場合、レイジングシステム(倍力システム)による引き上げが必要となります。
クライミングの教科書などには、ダイレクトビレイデバイスによるワンウェイシステム構築とカラビナ・プルージックによる"1/3 システム"が紹介されていますが、実際にはカラビナやビレイデバイスの摩擦によりまず持ち上がりません。
これらの抵抗を小さくするためには、プーリーやアッセンダーなどを使用して抵抗を小さくする必要があります。
~ レスキューに必要なもの ~
□ プーリー+アッセンダー+スリング
セルフジャミングプーリーを使用したり、顎付きのプーリーとプルージックコードの組み合わせでも構いません。
□ プーリー+プルージックコード
プルージックコードの代わりに、アッセンダーを用意しても構いませんが、装備に必ず1本はプルージックコードを用意しましょう。
□ オーバル型のカラビナ ☓ 2つ
内1つは安全管付きのものを用意しましょう。
この装備があれば、かなり幅広いレスキューに対応できます。また各メンバーがそれぞれ装備しておくことで、より効率のよいレスキューも行えるようになります。
自分自身が中に吊るされた時の脱出、仲間を背負って急斜面を登らなければならないような時に役立つ滑車のシステム、荷揚げや沢の渡渉などにも役立ちます。
それぞれの使用方法やロープワークに関してはまた別で紹介します。
ひとまずは揃えるべき装備の参考として頂ければ幸いです^^
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