ペツルのクレバスレスキューキットは、クレバスに落ちた仲間を救う為に用意されたセットですが、実は登山のセルフレスキューにおいて欠かせない道具でもあります。
先日紹介したレスキューキットでも問題なくレスキューを行えますが、このセットを使うことでより簡単に、より効率良く作業が行えるようになります。
マルチピッチクライミングやバリエーションルート、雪山登山で必ず持ちたい装備です。
装備の準備に合わせ、レスキュー技術と知識も身につけておきましょう。
携行していない人も多いようですが、クライミングに出かける時や、雪山登山で稜線上を歩く時、痩せ細った岩稜を歩く時、春から夏の雪渓上を歩く時には必ずレスキューキットを持ちたいものです。
ロープを繋ぎ合ったパートナーがオーバーハングで墜落した時や、雪庇を踏み抜いた時、シュルンドに墜落した時、あなたは中にぶら下がったパートナーを救い出せますか?
パートナーが墜落した場合、パートナーが自力で登ってくるか、又はレイジングシステムでパートナーを引き上げる必要があります。
クライミングに使う最低限の装備だけでも出来ないことはありませんが、極めて効率が悪く、困難を伴います。この様なシーンに、レスキューキットがあると大変助かります。
また自分が墜落して登り返す時も、レスキューキットを持っているととても効率良く登り返すことが出来ます。
場合によっては、プーリーを使わないとまったく持ち上がらないこともあります。
まだレスキューキットを持っていない方は、是非装備に加えたいものです。
ペツルのクレバスレスキューキットは、これらのセルフレスキューの際に、より簡単で効率の良いレスキューを実現するキットです。
例えば上の図にある様な
1/3レイジングシステムを構築する場合、通常はプルージックでロープの逆戻りを防止した上でプーリーを使って構築します。この場合、プルージックコードの遊び分だけロープが戻ってしまいます。
この部分にセルフジャミング機能を持ったマイクロトラクション(クレバスレスキューキットの1つ)を使えば、一切の戻りが無いレイジングシステムを作ることが出来ます。
またコンパクトなアッセンダーである"タイブロック"や高効率プーリーの"パートナー"、オーバルカラビナが2つに、120㎝のダイニーマスリングが1つと、必要なものが全てセットになっています。バラバラにも購入できますが、セットで購入するとけっこう安くなるようです。
もちろん、道具を揃えただけではダメで、しっかりと使い方も熟知しなくてはなりません。
まずは道具を揃え、実際に練習を重ねて技術を身につけましょう。
使用するシーンはあまり無いかも知れませんが、万が一の時に困らないよう、レスキューキットは必ず用意しましょう。
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