今、登山に衛星電話が現実となりました!

 

 

登山を行う上でいつも心配なのが、山の奥から通信が困難な事。
稜線上であれば、場所によって携帯電話が通じることもありますが、その多くの場所では電波は通じません。無論、谷では一切電波は通じません。
無線機の利用も考えられますが、これもいつでも電波が届くわけではありません。特に携帯電話が普及した現在では、趣味で無線を傍受している人も少なくなりました。

しかしその一方で、もっと確実に通信が行える通信システムが最先端技術により可能となりました。それは衛星電話です。現在ではとても手に入れやすく、維持費も現実的になりました。これなら安心料として持っておくのも良いかもしれません。


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登山の最強携帯電話 衛星電話システム

 

大自然の奥地にまで足を踏み入れる登山は、様々なアウトドアアクティビティの中でも特に原生の自然を感じることができます。しかし深く自然地に足を踏み入れていけば、その分文明の力は及ばなくなってきます。

山がなぜ危険なのか?その大きな要因に、すぐに助けが呼べない場合が多い事にあると思います。

 

安全な登山を楽しむ上で、通信の確保はとても大切です。
現在では遭難救助の要請の多くが携帯電話から為されていますが、山の中でどのくらい携帯電話が使えるでしょう?
実際には、一部の稜線上で使えるに限られ、山域の多くの部分において使用ができません。
無線機を保つ方法もありますが、携帯電話が普及した現代では無線趣味の方も減りました。通信を試みても、誰にも繋がらないことも多いでしょう。

 

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そこで最終兵器となるのが衛星電話!

衛星電話にも弱点はありますが、地上インフラに頼る携帯電話と違い、条件を満たせば原則としてどこからでも電波が届きます。この安心感は絶対的です。

 

衛星電話はとても高いイメージがありますが、現在ではその価格もだいぶ現実的になりました。
特に超高度域に静止衛星を配置し、少ない衛星数で広いエリアをカバーする、DoCoMoが提携するインマルサット衛星電話サービスやSoftBankが提携するスラーヤ社の衛星電話サービスはかなり安価です。
どちらも月4,900円の基本使用料で、通話料も1分160円と驚くほど高いわけではありません。SoftBankに至っては実質機種代タダ。基本使用料に1,000円分の無料通話まで含まれます。
今や衛星電話は一般的なスマートフォンと大差無い価格で購入でき、維持費も現実的値段で手に入ります。

 


これらの衛星電話には使用制限エリアがあり、その制限エリア内では法的に通常利用はできません。しかし、大幅に下山が遅れた場合やビバークに追い込まれた場合など、遭難までに至らなくても生命に関わる可能性があるトラブルの際の緊急時利用は認められています。(事後報告の届出が必要です。)
そもそも通話料がけっこう高額なので、通常利用することはまぁあまり無いでしょう。

どちらの衛星電話もIP54相当の防塵防滴性能を有し、インマルサット社のアイサットフォンプロで−20°、スラーヤ社の201THで−10°までの動作環境が保証されています。バッテリー電圧の関係があるので普通の携帯電話と同じく冬は体に密着する場所で携行する必要があるとは思いますが、それでも一般的な携帯電話に比べて環境に強く作られています。

 

通信エリアにも少し差があり、スラーヤはアメリカ大陸全域がカバーされていません。インマルサットは世界中のどこからでもほとんどどこからでも通話が可能です。世界を旅する方にとっては、インマルサットの方に利があるでしょう。

一方で、利用制限エリアに関してはスラーヤが有利です。インマルサット社の静止衛星とスラーヤ社の静止衛星の位置が異なることもあり、スラーヤ社の衛星電話の方が利用制限エリアが少なく済みます。

そもそも通話料が高額なので、緊急時以外は使用することも少ないでしょうが^^;

 

Kuri Adventures では、SoftBank が提供するスラーヤ衛星電話サービスを導入しています。

まだ導入から日が浅いので細かなところまでは実験できていませんが、今のところ山の中で電波が届かなかったところはほんの僅かに限られています。(南西方向が完全に塞がれた斜面のトラバースや、岩壁前では使用できないようです。)
電波が届かないようなところでトラブルにあっても、通信係を設けて無線機などで現場と更新できる状態にすれば、ほぼどんな条件からでも地上と更新できると考えられます。


単独行などでそれが難しい方には、KDDI のイリジウム衛星電話と言う選択もあります。こちらは導入金額が一番安いもので25万円と高額ですが、基本使用料や通話料に大差はありません。インマルサットやスラーヤの様な静止衛星とは違い、GPSと同じような衛星を何十機も上空に飛ばしています。空さえ見えればどこでも通信ができるので、現在考えられる通信システムの中では最強でしょう。


いずれにせよ、衛星電話の導入で大きな安心を手にすることができます。

イリジウム衛星電話はなかなか難しいにしても、例えば初期導入費用がかからないスラーヤ衛星電話なら、月4,900円の基本使用料のみで持つことが出来ます。もはや衛星電話は、個人でも持つことができる時代になったのです。

より安全な登山を楽しみたいと考えている方は、検討してみても良いかもですよ♪

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