徹底した安全対策を行っても、山の危険を完全に取り除くことはできません。
万が一の時には、持ち合わせの道具を頼って生き延びる為の知恵を身につけていなくてはなりません。サバイバルの為にまず欠かせないのが、体温を維持すること。
ツェルトなどのシェルターで雨風を避けるとともに、焚き火などで体を温めることが大切です。特に秋~春にかけては焚き火がかなり有効です。
しかしいきなり拾った木の枝に火をつけようとしても、焚き火は起こせません。まずは火口となるティンダーに火をつけ、小枝から徐々に太い木に火を移していきます。
焚き火の火付け役、ティンダーの作り方をここでは紹介していきます。
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麻紐ティンダーの作り方
~ 焚き火の火付け役となる種火となれ ~
うっかりスマートフォンを機内モードにし忘れ、気がつけばバッテリー切れ。
そんな時に限って下山時に支尾根に迷い込み、いつの間にか沢床を彷徨っていました。
振り返っても、もうどこをどう歩いてきたのか検討もつきません。
GPSを見ようとスマートフォンの予備バッテリーを取り出そうとバックパックを漁ってみても、どこにも予備バッテリーは見当たらない。どうやら家に忘れてきたようだ…。
しかもツェルトまで忘れてきてやがる…。
こういう日はとこんとんやらかすもので、幾つもの小さなミスの積み重ねが大きな困難へと繋がります。
間もなく日も暮れようとしている今、一刻も早くビバーク準備をしなくてはなりません。
こんなミスが多い日だが、いつもこうな訳じゃない!
非常事態に備えて用意していたエマージェンシーキットをいつでもバックパックの底に忍ばせてきた。
今、こいつが役に立つ!!
気がつけば小雨までパラついて来た。
エマージェンシーシートをタープ代わりにどうにか雨は凌げるが、保温できるものが何もない。
そうだ、火を起こさなきゃ。
雨に濡れた枝に火をおこすのはなかなか大変だけれども、エマージェンシーキットに入れておいた麻紐があれば難しくはない。
麻紐を解し、火種を起こすためのティンダーさえ作れば、濡れた木々でも焚き火は起こせます。
それでは、ティンダーの作り方を見てみましょう!
沢での野営時に流木でトライポッドを作ったり、負傷者が出た時に担架を作ったりなど、負荷のかかる箇所に使う場合もあるので、個人的には3本撚りタイプの強度が高い麻紐を使っています。
まず大きく3つ撚りになっている麻紐を分解します。
さらに各1本ずつを解して行きます。
長さ20㎝ 程度の3つ撚り麻紐を全て解すと、大凡1回分のティンダーとなります。
非常に燃えやすいので、これを予め作っておくと焚き火の際に便利です。
沢登りなどに持っていったり、雨天時のことを考慮してジップ付きのビニールパックに入れて携行しています。(濡らしてしまうと着火が困難になります。)
ぺたんこになっていますが、取り出して解せば上記写真のようにふわりと復元します。
万が一のビバークでは、事前にどれだけシュミレーションできていたかが重要です。
持っていくものが増えれば増えるほど、登山の原則である軽量化に反することになってしまいます。サバイバルにおける鉄則もまた、最低限の装備で如何に出来ることを広げるかにあります。
そこで重要になるのが想像力です。
どんな事が必要になるのか?
その事態に対応するためにどんな装備が必要なのか?
事前に準備しておくことが出来るものはあるのか?
多くの知識を身に付け、知恵を振り絞り、想定されるあらゆる事態に対応できるギリギリ最低限の装備を用意しましょう。
そしてそれを実際に使えるように練習し、何時来るか分からない万が一の事態に常に備えましょう。
皆さまの安全登山のヒントになれば幸いです^^
※ 沢沿いなど、限られた環境を除いて原則山の中で焚き火をするべきではありません。
また沢においても、登山道から目に止まるような場所での焚き火は景観を損ないます。
緊急時を除き、指定箇所以外での焚き火は行わないようにしましょう。
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