登山のエマージェンシーキット " 小さなノコギリ "

 

 

木を切ったり、大雑把な加工を行う場合、ナイフよりノコギリの方が役立ちます。

もちろん登山にあまり重たい荷物を持っていくべきではありませんが、本当に小さなノコギリであれば持ち歩くのも殆ど苦にならないほど軽いものだったりします。

簡易的な担架や松葉杖を木から造ったり、沢登りでの焚き火の際に薪の長さを整えたり、焚き火のファイアーリフレクターを作るのにもノコギリがあると便利です。

実際には、ナイフより出番が多いかも知れません。

小さなノコギリを持つことで、きっといざという時に役立ちます。

なかなか便利ですよ^^


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野外生活の鋸

~ 登山のエマージェンシーキットに入れたい装備 ~

 

エマージェンシーキットの中身って何を入れていますか?
人によって様々だとは思いますが、エマージェンシーシートやら、細引きやら、ダクトテープやら、登山雑誌で見たり、登山用品店でなんとなく買ってみたって言うような、そんな漠然としたものを持っている方が多いように感じます。

大切な事は、サバイバルな状況に陥った時、どの様にして生き延びるのかをイメージすること。

そのイメージしたことを行うのに、何が必要かを考え、それを用意することが大切です。

 

生命維持3の法則というものがあります。

 

 ◯ 3分間の心肺停止で生命の危機に瀕する。

 ◯ 3時間の低温、又は高温で生命の危機に瀕する。

 ◯ 3日間、水を得られないと生命の危機に瀕する。

 ◯ 3週間、食料を得られないと生命の危機に瀕する。

 

とあります。

 

山岳遭難におけるサバイバルでは、まず3時間以内に低温を避ける準備をし、3日間以内に水を得る必要があります。

食料は後回しで良いし、なんなら無理して摂らなくても大丈夫です。

 

.

まず最初に、雨風を避けるシェルターを作ります。

ツェルトを立て、もし寒い時期であれば程よい木々を使ってツェルトの周囲を覆うようにデブリハットを作ります。
もっと寒い時期なら、その周りを覆うように雪をかけると良いでしょう。

続いて火を起こします。

薪となる枯れ木を拾い、長さと太さを併せて仕分けます。

焚き火を起こす場所の地面を少し掘り、風上側にファイアーリフレクターを作ります。

ティンダーとなる素材から、徐々に焚き火を大きくします。

 

これらをナイフ1本で行うこともできなくはないですが、できればノコギリがあると遥かに作業性が良くなります。

 


ノコギリを持っていくと荷物が重くなりそうな感じもしますが、探せば中にはとても小さく、軽い商品も存在します。
個人的には、みきかじや村の " Plant Hunter mini " と、アルスコーポレーションの " 花小町 " を使っています。

折りたためば手のひらに収まるほど小さく、Plant Hunter mini で 49g、花小町で 32g と大変軽く作られています。

このくらいのノコギリであれば、エマージェンシーキットの一つとして加えても苦ではありません。

 

しかし小さいからと行って侮るなかれ!
あると無しでは大違いな、圧倒的な作業効率を生み出してくれます。

もちろんあまり大きな木を切ることはできませんが、焚き火の薪やシェルター作りに関しては問題無く使えます。

切れ味や作業性では Plant Hunter mini の方が使いやすいのですが、なんせ花小町は安い!

お値段1,000円以下で買えちゃいます^^

フォースト、フォーカスト問わず、ビバーク時に素晴らしい仕事をしてくれる小さなノコギリ。
エマージェンシーキットに加えとくことをおすすめします♪

 

 

※ 緊急時を除き、基本的に山に生えている植物を切るのはやめましょう。特に国立公園内でそれを行うことは犯罪です。

  沢登りなどで使う際には、必ず流木や落木など、落ちている木を拾い集めましょう。

  ただし緊急時に関しては、生命維持を優先させましょう。

  皆さまの安全登山にお役立て下さい。

 

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