アイスクライミングを行う際に利用するリーシュ。なかなか納得できるものが無いので自作してみました!
業務用ランヤードに使用するスイベルにデイジーチェーンを繋ぎ、スピナーリーシュに近い自作リーシュを使用しています。
業務用ランヤードは墜落荷重に耐えられる上、デイジーチェーンの組み合わせなのでアックスの位置に関係なくアックステンションをかけられる利点があります。
またアックスを打ち込めば、どこでも簡易セルフがとれる優れもの!
なかなか便利でおすすめです♪
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アイスクライミング用リーシュを自作!
各メーカーからアイスクライミング用のリーシュが販売されていますが、今ひとつ納得できない部分があります。
それは強度。せっかくビレイループとアイスアックスのスピッツをつなぐのに、ほとんど全ての商品が墜落荷重に耐えられません。これでは、アックスそのものを簡易的なセルフビレイとして使ったり、レストに使うことができません。
かと言ってスリングを使ってリーシュにしようとしても、2本のスリングが捻くれたり、微妙に長さが足りずにつっぱった感じを受ける場合もあります。
これらの問題を解決すべく、アイスクライミングのリーシュを考えてみました。
市販のリーシュの多くが強度を出せていない理由は、スイベルの強度にあります。
かと言ってスイベルを設けなければ、やっぱり2本のリーシュコードが捻れて絡み合ってしまいます。
高強度なスイベルにしようとすると、こぶし大程度のスイベルしか無かったりしました。
しかし最近、PETZLより比較的小さくて軽いスイベルが販売されました。
高所作業などの業務用に使用するスイベルで、ランヤード(登山で言うところのセルフビレイコード)を接続するために開発された様で、まさにリーシュは使用用途としてピッタリかもしれません♪
これを利用して工夫し、とても高強度で便利なリーシュを作ってみました。
かなり便利な道具となり重宝しています。おすすめですよ ^_^
PETZLのプロフェッショナルライン(業務用)の商品に、最近マイクロスイベルと言う商品が発売されました。
レスキュー用のものよりずっと小さくて軽い!
しかも墜落荷重に耐えられる強度を持っています。
カラビナ連結用の穴にはゴムのブッシュが取り付けられており、カラビナが回転して横向きになる事を防いでくれます。
とても安全性の高い、親切な構造♪
スイベルには 140cm のダイニーマデイジーチェーンを2本繋いでいます。
スイベルがあることで、2本のリーシュが捻じくれる事を防いでくれます。このあたりは、各メーカーさんが作っているアイスクライミング用リーシュのアイデアを流用!
先端には超小形軽量タイプのカラビナを取り付けています。
ハーネス接続の安全管付きカラビナから、スイベル、デイジーチェーン、カラビナと全てがクライミングに耐えられる強度!
連結をガースヒッチにしているので最大で50%程度の強度低下が考えられますが、それでも一本あたり 10kN 以上の強度が見込めます。スイベルや安全管付きカラビナの強度を考えると、丁度よい感じですね ^ ^
まぁ、2本同時にテンションかかることも無いでしょうが…。
高強度なリーシュですので、例えば氷や締まった雪面、凍った草付きにピックを刺し、リーシュをアックスのスピッツに繋いでおくことで簡易的なセルフをとったりもできます。
またデイジーチェーンを使用しているので沢山の輪があり、どこにでもフィフィをかけてレストできます。
アックスの位置に関係なくアックステンションが行えるのは大きな強みです。
ちょっと重たいのは欠点ですね ^^;
いつでもセルフがとれ、アックステンションが行える高強度のアイスアックス用リーシュはとても頼もしい存在です。
そりゃアックステンションをかけず、途中でレストもせずに登れりゃ一番良いわけですが、でも安全なアイスクライミングを楽しむ上で墜落を防止する策をバックアップとして設けておくことも大切だと思うんです。
アイスクライミングのリードはリスクを伴います。
少しでも安全なクライミングを楽しむ為に、逃げ道を用意することも大切な選択だと考えています。
皆様の安全な登山にお役立て願えれば幸いです♪
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