登山におすすめなカメラ

 

 

登山において、カメラは切っても切れない道具。

美しい景色に出会ったり、共に山に入る仲間の笑顔は是非思い出として写真に納めておきたいものです。

登山という限られた条件にフォーカスし、どの様なカメラを選ぶべきかを考査してみました。そして個人的におすすめなカメラの選択を示しています。

カメラ選びに正解はありませんが、登山と言う限定された環境での撮影において何をどう選ぶべきかは自ずとその特徴から選ぶことができます。

カメラ選びのひとつの参考にして頂ければと思います。


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登山におすすめなカメラの選択

 

 

新緑の森、流れ落ちる滝、苔むした沢、切り立った岩稜に、稜線からの雄大な大展望。

共に山を歩く仲間の汗と笑顔、テント場の賑やかな雰囲気、満点の星空。

 

登山を行うと、次々に現れる非日常な素晴らしい自然が現れ、その感動を是非思い出として持ち帰りたいと思うことでしょう。

そんな時、その臨場感をそのまま表現することができる優れた描写力のカメラが欲しくなります。

登山にあるべき道具として、カメラは切り離すことのできない道具のひとつではないでしょうか?

 

 

中には写真を撮ることを目的に登山を行う人すらいます。

その価値は十分に理解できるほど、カメラも奥深い趣味であり、その奥深さと面白さは登山のそれに匹敵するのかも知れません。

しかし山に入る目的は人それぞれで、長期縦走を好む者、渓流釣りを楽しむ者、山スキーにロッククライミング、アイスクライミングなど、重い装備をもって行動し、山行中にあまり時間の余裕を持てないケースも多くあります。

高画質なカメラを用意すればそれがいつもベストなのかと言えば、そうでは無いと感じます。

 

コンデジやスマホでも十分に美しい写真が撮れる時代にはなりましたが、やっぱり一眼カメラには敵いません。

大きなセンサーサイズによる高い画質に、レンズ交換による多彩な表現力。レンズ交換式のカメラはやはり優れています。

レンズ交換式カメラは大きく分けて2種類、一眼レフカメラとミラーレスカメラに分類されます。

ミラーレスとは一眼レフカメラにある機械式のミラー反射式光学ファインダーを排除し、代りに液晶モニターや電子ファインダーを搭載したカメラを指します。

発売当初にはレンズの種類が少ない、バッテリー消費が激しい、高画質なカメラが無いなどの欠点もありましたが、現在ではそれらの問題もほぼ解決し、少なくとも登山においてはミラーレスの方が利点がずっと多いと思います。

 

一言にミラーレスカメラと言っても様々なセンサーサイズがあり、その特徴によって装備重量や撮影される写真が大きく異なってきます。カメラ選びとは、すなわちセンサー選びであると言っても過言ではありません。

 

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ミラーレスカメラのセンサーサイズは、中判・フルサイズ・APS-C・マイクロフォーサーズ・1型センサーの5種類があります。(表にある1/1.17型は高級コンデジ、1/2.3型は一般的なコンデジのセンサーサイズとなります。)

中判サイズはまったく一般向けでは無いので、選択肢はそれ以下の4種となります。

現在ではフルサイズでも1型でも、ミラーレスカメラなら本体重量にはさほど重量差はありません。

センサーサイズが大きいほど高画質になる一方、レンズの焦点距離が伸びる分、レンズ重量が増します。またセンサーサイズが大きいほど、バッテリー消費も早い傾向にあります。

センサーサイズが大きいほど被写界深度が浅くなり、強いボケの撮影がしやすくなります。

 


これらのセンサーの特徴を踏まえ、登山に適したセンサーサイズのカメラ選びを行っていきましょう。

もし写真撮影を目的として登山を行うなら。すなわち写真が趣味であり、素晴らしい景色の撮影を行う目的で山に入るような方の場合、やはりフルサイズセンサーのカメラを選択すべきでしょう。
レンズの重量が重く、またサイズも大きくなるため、歩行や登攀に大きく支障が出ます。しかしやはり美しい写真を撮る上で、大きなセンサーは欠かせません。特にボケの大きさはセンサーサイズに大きく影響するため、背景ボケの写真を撮影したいのであれば、フルサイズセンサーの方が圧倒的に有利です。

写真を趣味とする場合には、山は選択肢の一つに過ぎず、対象被写体も様々になると思います。その応用幅を考えても、フルサイズを選ぶべきでしょう。

 

一方で登山を主目的とし、その中で風景の写真を美しく撮影できたらと考える方はマイクロフォーサーズセンサーのカメラをおすすめします。

マイクロフォーサーズは"人間が現実的に気兼ねなく持ち運べる機材重量の範囲で、最大限の画質を追求する"ことをコンセプトとしており、まさに登山の最中に出会った美しい風景を思い出に納めるのに適したセンサーサイズであると言えます。

 

一眼カメラの特徴は"大きなセンサーサイズで美しい写真を、目的によってレンズを変えることができる”事です。言い換えれば、"レンズ交換をしないと応用が効きにくいカメラ"でもあります。
センサーサイズが小さければ小さいほど、同じ画角(同じ大きさになる)の写真を撮る際の"センサーからレンズまでの焦点距離"を近くすることができます。この為にスマートフォンやコンパクトデジカメの方がレンズ交換も無しに広角から望遠までの撮影が可能なのです。
美しい写真を撮影するためにはある程度大きなセンサーサイズが必要で、しかもズーム効率は悪ければ悪いほど高画質なレンズが作りやすくなります。この為、一眼カメラではレンズ交換を行うことが、その価値を最大限に活かす秘訣ことができます。

 

センサーサイズの大きさによりレンズの大きさや重量が大きく異なってしまいますので、登山の様に運搬に制限がある環境の中でいくつかのレンズを持っていこうと思えば、センサーサイズに制限をかけるべきであると思います。

それを言うとセンサーサイズの小さなコンデジが優れている事になるのですが、満足行く写真が撮影できるかと言えば、その表現力は乏しいものとなります。
個人的には、登山に使用するセンサーサイズはマイクロフォーサーズが最もそのバランスに優れ、使いやすいカメラなのではないかと考えています。

 

登山を主体とするのか、カメラを主体とするのか、どちらとは決められない様な方は、その中間に位置するAPS-Cが良いでしょう。被写界深度も、フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズでちょうど1段分ずつの差となります。

ある意味一番バランスの取れた機材であるかもしれません。

 

1型センサーは Nikonn のミラーレスカメラだけが採用しているサイズで、それ以外のメーカーはコンデジの最高品質カメラで使用しています。つまりレンズ交換ができる点を除いては、高級コンデジと差の無い画質の写真撮影しかできない事になります。
しかし現時点で完全防水・耐衝撃性の一眼カメラは Nikonn にしか存在せず、沢登りやクライミングなどの過酷な環境で一眼カメラを使用しようと思った時、ストレス無く扱える一眼カメラは1型センサー以外に存在しないことになります。

唯一無二の魅力が確かにあります。

 

 

マイクロフォーサーズはフルサイズのほぼぴったり 1/4 の大きさになります。この為、同じ画角の撮影に必要な焦点距離は、1/2 となります。この為、小さくて軽いレンズが作りやすくなり、フルサイズとマイクロフォーサーズではその差は圧倒的な差となります。

例えば岩を登るクライマーの姿を大きく撮りたいと考えた時、超望遠レンズが必要になります。仮にフルサイズで600mmの望遠ズームがほしいと考えて、SIGMA の150mm - 600mm 超望遠ズームレンズを用意したとしたら、その重量は 1,930g にもなります。

これをマイクロフォーサーズで考えると、同じような画角で 100mm - 300mm (フルサイズ換算 200mm - 600mm ) の Panasonic レンズが 520g となります。
また大きさも、フルサイズでは Φ105mm × 260mm に対し、マイクロフォーサーズでは Φ73mm × 126mm と半分以下の大きさになります。
極端な例ではありますが、バズーカの様なフルサイズの超望遠を登山に持っていくことはあまりに非現実的ですが、マイクロフォーサーズでは十分現実的な重量とサイズになります。
仮に数本のレンズを持つと考えると、その体積や重量差はもっと大きくなります。

システム全体を現実的に持つことができる事こそ、マイクロフォーサーズの魅力です。

 

 

フルサイズ 150-600mm

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マイクロフォーサーズ 100-300mm (フルサイズ換算200-600mm)

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マイクロフォーサーズはボケないと言われます。

ボケは F値、センサーサイズ、焦点距離 で決まってきますので、マイクロフォーサーズではやはり圧倒的に不利です。

凡そ2倍のF値の差があると思って間違えありません。マイクロフォーサーズで明るいレンズを用意し、仮に F 0.95 などと"人の目で見るより明るい"すごいレンズを選択しても、そのボケ量はフルサイズの F 1.8 と同程度となります。

もちろんマイクロフォーサーズでも背景ボケの写真を撮影できますが、フルサイズの方がもっと簡単に撮影できます。

 

一方で登山で良く行われる風景写真では、パンフォーカスで撮ることがほとんどです。

パンフォーカスはボケの逆で、手前から奥まで全体にピントが合った写真を言います。風景を撮影するには全体がクリアに写る必要がありますので、パンフォーカスでの撮影が求められます。

パンフォーカスの場合、F値を絞る必要があります。マイクロフォーサーズはフルサイズの2倍ボケないと言うことは、すなわち半分のF値で同じくらいパンフォーカスにできると言う事でもあります。

 

シャッタースピードはF値、ISO、EV値に影響されるので、仮に同じ F11 であれば、フルサイズでもマイクロフォーサーズでもスマホでも同じです。しかしマイクロフォーサーズと同じ被写界深度にするのであれば、フルサイズでは F22 にしなくてはなりません。
マイクロフォーサーズなら手持ちで撮影できる風景写真も、フルサイズの場合には三脚が必要になる場合もあります。
登山の途中に何気なく風景の写真を撮ろうと思った時、このアドバンテージはとても大きなものとなります。

またF値を絞るといわゆる"小絞りボケ"、回析現象が起きます。光がレンズ内で屈折反射を起こすことで画質が乱れる現象で、F値を絞れば絞るほどに起きやすくなります。
これはF値が同じであればセンサーサイズが大きいほど発生しにくいのですが、シャッタースピードが重要な撮影ではなく、パンフォーカスを主体に考える場合、マイクロフォーサーズの方が絞りが浅い分ずっと有利となります。

 

これらの事から、登山に持っていくカメラとして、マイクロフォーサーズがとても優秀であることが分かります。

ただもし写真が目的で山に入る場合には、時間や機材でフルサイズの欠点を消すことができます。
丈夫で重量のあるしっかりした三脚を用意したり、様々な種類のフィルターを用意したり、バッテリーをいくつも用意したりなど、重量や体積、撮影時間を気にせずに撮影するならば、やはりフルサイズの方が良い写真が撮れます。
腰を据えた撮影にはフルサイズが良いでしょう。


マイクロフォーサーズの利点はスピードと機動性にあります。

 

気に入った景色があればどんどん手持ちのままパンフォーカスな写真を撮影し、ポーチに入れたいくつものレンズを交換しながら稜線からの雄大な景色、遠くの野鳥、咲き誇る野花、共に山を登る仲間の写真を次ぎ次ぎに撮影していく。
登山に的を絞ったカメラ選びとしては、マイクロフォーサーズが優れていると感じます。

 

 

登山に持っていくカメラは、どれが正解と言うものでもありません。またフルサイズだから偉いということも、コンデジだから悪いと言うこともありません。

撮影者が何を目的にどの様に撮影したいか次第であり、その選択は個人の自由です。

より小さいセンサーの特徴を強めるならば、1型センサーの 1NIKKOR にするなどの選択肢もあります。マイクロフォーサーズを奨めている理由は、レンズの豊富さや画質と携行性のバランスに優れると個人的に感じているだけであり、その選択が誰にとっても正解であるわけではありません。

大切な事は、自分自身がどの様なシーンでどの様に撮影したいかを良く考えることです。
その上でカメラを選びましょう。

登山インストラクターと言う職種の中で、日々の講習業務の中でご参加者様やフィールドの写真などを、荷を下ろすこともなく、極力足を止めたり、三脚を出したりせずに、業務の隙間を縫って素早く撮影を行っていくのにマイクロフォーサーズはとても役立っています。

仲間と登山にでかけ、その合間を縫って"作品"としての写真ではなく、"思い出”としての写真を残していく。

そんな用途にマイクロフォーサーズは適していると思います。

 

皆様のカメラ選びのひとつの選択の指針としてお役立て願えれば幸いです。

カメラと共に山に入り、素晴らしい景色を切り取って人生の思い出に彩りましょう!

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