山岳ロープワーク講習

山岳遭難死亡事故の発生要因ナンバー1は転滑落であり、全体のおよそ半数の死亡事故が転滑落によるものです。そして、それらの転滑落による死亡事故のほとんど全ては、ロープによる安全確保で防ぐ事ができます。
特に鎖場や岩場の多い山域では特に転滑落の比率が高くなる傾向にあり、これらの山域でちょっと挑戦的な登山を行うならば、ロープによる安全確保技術は身につけておくべきでしょう。

遭難事故なんて注意していればそうそう起こるものではないと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば2001年の長野県における山岳遭難死亡事故者数は47名。同年の長野県内における交通事故死亡者数45名を上回りました。険しい山々が多く、人口密度の小さい長野県だからこその数字ではありますが、どう考えても山に登る人の数より街で生活する人の数の方が遥かに多いわけです。

つまり、急峻な山域での登山は極めてハイリスクだと言えます。自分自身は交通事故に遭ったことがなくとも、ほとんどの方は周りの誰かしらが交通事故に遭った経験をもつのではないでしょうか?
山岳遭難事故も同様に身近に起こり得るものだと認識し、いつ自分が事故を起こすか分からないと考えるべきです。

しかし、山に登ること自体は否定すべきものではないと思います。人類は人に進化する前の猿の時代から木に登り、岩にも登り、山だって登ったんです。子供の頃、公園で木に登ったり、遊具に登って遊んだりした経験は誰にでもあると思います。
より急峻な地形を登りたくなるのは、日常という危機から逃げるための逃走本能だったり、その先に希望があるかもしれないと言う探求本能だったり、危険を冒しても山に登る行為は、人が人として生きる上での当然の欲求であると考えています。


なぜ山に登るのか?
もはや質問そのものがおかしい。登らないことが不自然です!!

 

では死を覚悟して、いや、死を考えずに気合いで突っ込んで行くことが正しいかと言われれば、それは無謀な行為でもあります。
登りたい衝動が人類として当然の本能ならば、考えて、工夫して、安全な対策を行えるのもやはりヒトという動物の特徴です。そしてその本能への刺激は、言い難い興奮と快楽を与えてくれます。
そう、ロープワークを学び、安全確保を行ってリスクをコントロールしながら行う登山は、形容し難いほどに楽しいんです!!

 

.

リスクを確実に回避するために選び抜かれた次の4つの技術を二日間かけて学習します。


・落下係数と墜落衝撃の関係性に関する確保理論

・鎖場架替登攀確保技術

・フィックスライン確保技術

・簡易カウンターラペル技術

・簡易コンテニュアスビレイ技術

 

これらを学ぶことで、多くの危険箇所を安全に通過できるようになります。またこれらの技術は単独行でも使えるものです。

 


現実的に考えて、本格的にロープが必要になるクライミングではないのに、3kgも追加でロープを背負って歩きますか?
ちょっとした安全確保の為に50mのロープを捌きますか?
これはなかなかの苦行です。そして人は面倒なことはやらなくなります。

この講習は、必要最低限の装備だけで登山道に現れる危険箇所のほとんど全てを安全に通過できる確保技術をお伝えすることにフォーカスしています。
ここで学ぶ学習項目を覚えるだけで、多くの登山道において極めて安全度の高い行動ができるようになります。

 

.

.


また二日目には実際に高難度な鎖場のある山での実践山行を実施します。初日に学んだ技術を実際に山の中で使用する事で、単なる机上の論では無い、活きた技術として確実な習得を目指します。

ほぼ垂直の鎖場に、落ちたらヤバい痩せ尾根を通過するちょっと難易度が高めの登山道を安全確保しながら踏破します。
すぐにアウトプットを設ける学習的効果ももちろんですが、このルートをロープで安全確保しながら行動するのって、もう強烈な刺激でめちゃくちゃ楽しい!ご参加頂いた方は毎回かなり興奮の様子で新しい扉を開いている様です。

 

 

さらに Kuri Adventures では、追加で実践経験の積み重ねを行うことを強く推奨しています。

この講習は1日目の技術講習と二日目の実践山行を組み合わせている為、講習で学ぶだけで技術として定着させることは不可能ではありません。しかし、現実には一つの登山道のパターンから学んだことだけで、全ての登山道に対応できる訳ではありません。様々なシチュエーションに合わせて適切な確保手法を選択する為には、より多くの実践経験を得るべきであると考えています。


そこで 、山岳ロープワーク講習で学ぶ様々な技術を実際に使用しながら登山技術を身につける “ 破線ルート実践山行 “ をご用意しております。
この講習で学んだ技術を駆使して、実践登山の経験を積み重ねることにより、学んだ知識が使える技術として身につくことを感じられるはずです。

そして何より、この一つ一つのルートが実に面白い!
一度は行ってみるべきルートです。どうせ行くなら、せっかく学んだ技術を使ってより有意義な登山にして行きませんか?
絶対に価値ある一日になるはずです!!

まずは講習でしっかり学習し、実践経験を積み重ねながら、安全に登山を楽しむ技術を身につけましょう。

そうして歩み続ければ確実な活きた技術が身につき、そう遠くないある日、あなたは目標だったステージに到達している自分に気づくでしょう。Kuri Adventures は、あなたの夢を応援します。

 

 

■ 募集人数に限りがあります。非常に人気の高い講習となっております。希望日程で受講できるよう早めにお申し込みください。

実践山行のご案内は最下部よりご覧下さい。

 

※ より良いカリキュラムへとブラッシュアップする為、講習内容を一部変更する場合が御座います。予めご了承ください。

 

 

 

 

 

~ 日程 ~

   

・2026年7月4日 (土)~5日(日)【予約締切 7月1日 (水) 19:00まで】

・2026年9月5日 (土)~6日(日)【予約締切 9月2日 (水) 19:00まで】

・2026年10月17日 (土)~18日(日)【予約締切 10月14日 (水) 19:00まで】

・2026年11月21日 (土)~22日(日)【予約締切 11月18日 (水) 19:00まで】

・2026年12月26日 (土)~27日(日)【予約締切 12月23日 (水) 19:00まで】

・2027年3月6日 (土)~7日(日)【予約締切 3月3日 (水) 19:00まで】

 

 

~ 事前予習動画 ~

 

この講習では、以下の2種の結びが必要です。下記動画を参考に、講習日当日までにしっかりと覚えてきて下さい。

 

□ フィッシャーマンズノット

□ エイトノット

 

 

 

~ タイムスケジュール ~  日帰り二日間の講習です

 

技術講習 

 

08:00 横浜駅東口駅前広場 喫煙所前ロータリー 集合

09:00 追浜駅 集合

10:00 講習開始

15:00 講習終了

16:00 追浜駅 解散

17:00 横浜駅東口駅前広場 喫煙所前ロータリー 解散

 

実践山行 

 

07:00 新宿住友ビル 南側 集合

09:30 上越自動車道 横川SA 下り 集合

10:30 登山開始

15:30 講習終了

16:00 現地駐車場 解散

19:00 新宿住友ビル 南側 解散

 

※ 渋滞などにより、スケジュールが遅れる場合も御座います。

※ 悪天候時は安全を考慮し、初日と同会場で実施する場合が御座います。

 

 

~ 集合場所 ~

 

集合場所は、以下から選択できます。一日目と二日目で集合場所が異なるのでご注意下さい。

 

一日目

送迎車をご利用の方は 横浜駅東口駅を出て右手にある小さなローターリーの喫煙所裏付近に送迎車を停車します。

こちらよりご乗車下さい。

電車、またはマイカーでアクセスされる方は、追浜駅近くにある三井のリパーク追浜町3丁目第3駐車場にお越し下さい。

 

横浜駅東口駅前広場 喫煙所裏  8:00集合

 

横浜駅東口の地上へ出て右側にある小さなローターリーに停車します。喫煙所裏付近に弊社のロゴが入った車が停まっています。

 

追浜駅 (三井のリパーク 追浜町3丁目第3駐車場) 9:00集合

 

道路状況によって遅れが生じることがあります。予めご了承下さい。また集合時間に遅れる場合には、必ずご一報願えますようお願い致します。


 

【ニ日目

新宿駅、または上越自動車道横川サービスエリア集合となります。
送迎車をご利用の方は新宿駅、または都庁前駅にて下車頂き、都庁前駅A6出口にお越し下さい。

都庁通りの橋の下付近に停車致します。

マイカーでお越しの方は上信越自動車道下り線 横川サービスエリアの建物前付近で合流します。

 

新宿住友ビル 南側 中央通り沿  7:00 集合

 

新宿駅西口から地下舗道を通って徒歩8分ほどとなります。都営大江戸線 都庁前駅 A6出口の前の車道、都庁通りの橋の下付近に送迎車が止まります。

 

横川SA 下り 建物入口付近 9:30  集合

 

道路状況によって遅れが生じることがあります。予めご了承下さい。また集合時間に遅れる場合には、必ずご一報願えますようお願い致します。


 

 

~ 催行人数 ~


最小催行人数  4名

最大催行人数 12名

 

 

~ 天候 ~

 

原則として雨天時も開催とします。小雨程度の場合には屋外で実施します。

二日目の実践登山会場としている軽井沢の高岩は雨で大変滑りやすく、またヤマビルが多く発生します。濡れが想定される場合、その他悪天候が想定される場合は初日と同じ鷹取山での実施となります。

 


~ 用意するもの ~

 

□ クライミングハーネス ( 登山、クライミング用に製造された、レッグループ式ハーネス、ダイアパー式ハーネス。)

□ クライミンングヘルメット ( 登山用、クライミング用で購入から3年以内のものをご用意ください。)

□ 細めの安全環付きカラビナ × 2 ( エーデルリッド ピュアスライダーペツル エスエムディー などオートロックを強く推奨。手動ロック非推奨。)

 7mm × 10m アクセサリーロープ ( 登山用品店で切り売りで売られているナイロン製のロープ。)

□ ビレイグローブ ( ブラックダイヤモンド クラッググローブ など、柔らかめのビレイグローブを推奨。)

□ 雨具 ( 原則として雨天時も開催する予定です。小雨であれば屋外で実施しますので、レインウェアをご用意下さい。)

□ 実践山行のみ、日帰り登山装備一式 ( 雨具、厚手の防寒着、ヘッドライトは必須とします。)

□ 昼食・飲料

 

※ ヘルメット、ビレイグローブ以外のクライミングギヤはレンタルのご用意も御座います。ご利用の方は講習予約とは別にレンタルの予約を行って下さい。

 

 

~ レンタルもご用意しております ~

 

ハーネス( Sサイズ ウェスト 66~89cm / Lサイズ ウェスト 76~107cm)
ランヤード(シンプルツインランヤード)

ビレイデバイス(+サブゲート式HMS型安全環付きカラビナ)

変形D型安全環付きカラビナ × 4枚
変形D型ワイヤーゲートカラビナ × 6枚
120cm ダイニーマスリング × 3本

6mm × 150cm アクセサリーコード(フリクションコード)

7mm × 10m アクセサリーコード(補助ロープ)

アッセンダー

※ レンタルはセットのみです。ご予約はショッピングカートから行って下さい。

※ ヘルメットやビレイグローブのレンタルは御座いません。各自ご用意下さい。


 

 

~ シンプルツインランヤードのご提案 ~

 

この講習では、3m の長さに切り分けた高性能なダイナミックロープを使用して鎖場での掛け替え確保技術を学習します。
この際セルフビレイに使用するランヤードは、伸びる事で衝撃吸収するものでなくてはなりません。スリングなどで行うと、大きな衝撃により脊椎損傷を伴うリスクがて高くなります。

Kuri Adventures では高性能なダイナミックロープを切り分け、鎖場架替確保に特におすすめなカラビナをセットにして販売しています。是非合わせてご検討下さい。


 

 

~ キャンセルについて ~

 

このイベントのキャンセルには、キャンセル料が発生致します。

キャンセル料は以下の通りとなります。

 

開催日の30日前~15日前:利用料金の30%

開催日の14日前〜8日前:利用料金の50%

開催日の7日前〜3日前:利用料金の80%

開催日の2日前〜当日:利用料金の100%

 

※ ご返金には注文金額の3.6%の返金手数料が発生します。

※ 日程変更にも上記のキャンセル料が発生致します。

※ キャンセル希望の際は、自動返信メールに記載の専用メールアドレスより、指定フォーマットの内容をご記載の上メールをお送り下さい。

 

 

~ 補償について ~

 

Kuri Adventures ではお客様の安全を最優先にしておりますが、山で100%の安全はお約束できません。
イベント中の事故に関する負傷・死亡・物損に関し、全て自己責任となることを予めご了承下さい。

詳しくは " 利用規約 " を御覧下さい。 

 

 

~ 年齢制限について ~

 

参加可能な年齢制限は18歳以上、70歳未満とさせて頂きます。万が一の事故の際に責任が取れる年齢であること、体力的に無理のない年齢であることを考慮し、制限させて頂いております。ご理解のほど何卒よろしくお願いします。

 

 

~ お支払い方法 ~

 

□ クレジットカード決済

 

 


山岳ロープワーク講習

 

※ 利用規約をお読み頂き、自己責任について十分に理解した上でご参加下さい。

  ご予約をもって、利用規約を理解したものとします。 

※ 講習とレンタルは、それぞれご予約下さい。

( 通常価格 税込 27,280円 / セール価格 税込 23,980円  / レンタル 税込 5,500円 )

 

↓ プルダウンから日程を選択してください。

¥24,800

  • 残りわずか

併せて実践経験を積む為の山行へのご参加も強く推奨します!!


30mの垂直のチムニーを登れ! 恩賀 高岩

 

甲信越自動車道を走ったことがある方はあの異様な景色を見た事があるだろう。碓氷軽井沢ICのすぐ真上に聳え立つあまりに巨大な岩を。“ あれは登れないんだろうな “ 。余りの山の様相から誰もがそう思う。でも実は、道が存在するんです!一応は……。
垂直の高さ30mにも及ぶチムニーに鎖がぶら下がっててます。これを登山道と呼ぶのはちとフザケテますが、皆さんには山岳ロープワーク講習で学んだ確保技術がある!!さぁ、しっかりと安全確保しながら挑戦してみましょう!!

 



裏妙義最難関! 丁須の頭

 裏妙義山域のど真ん中に、T字型の不思議な奇岩が存在します。正面は垂直の壁だし、側面は完全なオーバーハング。これを登れるのは一流のクライマーだけで、一般ハイカーには無縁な存在。そう思うでしょ?実は、これまた鎖が付いているです。ナンテコッタ...。
ここを「登山道」と呼べるのかはちょっと疑問。実際に死亡事故も多い。でも、大丈夫。我々には山岳ロープワーク講習で学んだ技術があるじゃない!!登れます!!



悪名高き岩稜登山道日本最難関の山、妙義山

 

諸説ありますが、表妙義山主脈縦走路もまた、紛れもなく日本最難関とされる登山道の一つです。その中でも特に難易度が高い鷹戻しエリアのみを、じっくり時間をかけながら確実な安全確保をしつつ登ります。
ここでの安全確保がしっかりと自分の判断で行える様になれば、恐らくほとんど何処でも自分の判断で安全確保ができるようになるはず!
次のステップに進む上で、通らなければならない登竜門なのかもしれません。

 



  ※ 実践山行へのご参加は、山岳ロープワーク講習へのご参加が必ず必要です。ご注意ください。