
ムンターヒッチは、ビレイデバイスの代わりにカラビナ一つでビレイ・ロアーダウン・懸垂下降を行うことができる優れた結び方です。
特に登山においては、素早く結ぶことができるので初心者をロープで補助する場合などに大変役立ちます。またクライミング中に万が一ビレイデバイスを紛失してしまっても、ムンターヒッチで代替することもできます。
是非覚えたい、大切な結び方です!

ムンターヒッチは、別名"イタリアンヒッチ"とか、"半マスト結び"とも呼ばれます。
ビレイデバイスを使用した場合と同じように、ロープとカラビナの抵抗によってロープの流れを制動する事ができる優れた結び方です。
万が一クライミング中にビレイデバイスを紛失してしまった場合、もしムンターヒッチを知らなければ窮地に陥ります。
ムンターヒッチを知っていることで、ビレイ・懸垂下降・ロアーダウンが行えるようになります。
万が一のバックアップのために是非覚えておきたい結び方ですね!
またトレッキングにおいても、初心者の補助にとても役立ちます。
足元が覚つかない人を鎖場や急峻な下りでロープ補助するような場合、ビレイデバイスを使うよりも素早くセットできます。
補助を行う場合、とにかくロープを出す回数が多くなりますので、是非覚えておきたい結び方ですね♪
とても便利で信頼性の高い結びであることもあり、ヨーロッパアルプスのガイド達や、日本でもレスキューの現場では多用されている技術だったりします。
この結び方には欠点もあります。
ひとつはロープの消耗がやや早くなること。
ビレイデバイスを使った場合、ビレイデバイスやカラビナとロープとの摩擦で制動を行っています。しかしムンターヒッチの場合、ロープ同士の摩擦により制動力を得ています。
ロープ同士が擦れるので、どうしても表面が消耗しやすくなります。
もう一点、ロープが捻れてキンク(ロープの撚れ)が起きやすくなります。
短いロープの場合には少々のキンクも問題になりにくいのですが、クライミングで使うような50mクラスのロープではキンクがロープの絡みにつながりやすくなります。
この事を十分に意識し、注意して使用することが大切です。
全ての登山者に覚えて欲しい結び方です。
難しい結び方ではないので、是非覚えましょう!!

カラビナにロープを通します。

壁側のロープを手に取り、1回転ロープを捻じります。

そこにできたロープの輪にカラビナを通します。

きちんと制動が効いているか、カラビナのゲートにロックがかかっているかを確認した上で使用しましょう。
何度も練習を重ね、目で見てあっているかどうか見分けられるようになりましょう。
※ ムンターヒッチを利用する場合、必ず安全管付きカラビナを使用して下さい。
山での安全確保は、しつこいくらいしっかりとやるくらいで調度良いと思います。
特に初心者や技術的に不安を感じるメンバーを連れている場合にはとても大切です。
しかし実際のロープの運用は時間がかかるもの。
特に何度もロープを出すような場合、通常のコースタイムの2倍、3倍の時間がかかってしまうこともザラにあります。
そうならないように、日頃からロープの扱いを徹底的に練習しておきましょう。
結び方のひとつ、ロープのまとめ方のひとつで時間を消費しないよう、ひとつの迷いもなくスムーズにロープワークを扱えるようになること。
これがとても大切です。
しっかりマスターすれば、山の安全は確実に高まります。
まずは今回お伝えしているムンターヒッチを、しっかりと覚えてみましょう^^
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