[ 登山のロープワーク ]

 

 

登山における遭難事故に、転落・滑落を原因としたものがあります。

転落・滑落事故は遭難事故全体の16%程度ですが、遭難死亡事故の多くが転落・滑落によって引き起こされています。また死亡に至らない場合でも、転落・滑落事故は大きなダメージを負う可能性が極めて高く、とても危険な事故パターンであると言えます。
これらを防ぐためには、しっかりとした確保技術を身につける必要があります。
確保技術の基礎を固めるために、まずは様々なロープの結び方、使い方を覚え、その基礎技術の上に確実な安全確保が成り立ちます。土台となる重要な知識と技術になりますので、まずはしっかりとロープワークを見につけましょう!

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登山のロープワーク " ダブルフィッシャーマンズノット "

 

 

ダブルフィッシャーマンズノットは、登山のロープワークとして身に付けておきたい基本的な結び方の一つです。

エイトノットの末端処理として行ったり、ロープスリングの末端の連結に使ったり、自在結びの末端の処理に使ったりなど様々。

とても強固にロープの末端を主軸となるロープに結びつけることが出来ます。

何度も練習し、いつでも迷わずに素早く結べるようになっておきましょう。

ここでは写真とブログで結び方を説明しています。

 


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登山のロープワーク " もやい結び "(ボーラインノット)

 

 

結びの王様"もやい結び"を覚えましょう!
ボーラインノットとも呼ばれる結び方で、昔はクライミングの確保にも使われた結び方です。たいへん強固で、それでいながら強いテンションがかかった後でも解きやすい特性を持っています。

緩みやすい、開き方向に弱いと言う欠点があるので、現在ではクライミングで使用されることはありませんが、それでも緊急時の確保には今も現役で使われます。

ツェルトやタープの設営時などにも便利です。 


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登山のロープワーク " プルージック "

 

 

フリクションノットの基本形、プルージックの紹介です。

どちらの方向にも効く結び方なので、トラバースを含む中間登攀にも使えます。

フリクションノットはメインロープの太さによって効きが変わります。しかしプルージックなら、少し結び方を変えるだけで効かせる強さも変えることができます。

中間登攀、懸垂下降のバックアップ、レイジングシステムなど、かなり幅広い用途で使います。しっかりと覚えておきましょう。

 


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登山のロープワーク " クレイムハイスト "

 

 

プルージックと並ぶ、フリクションノットの代表格。
巻きつけた部分を握ればテンションを解くことができ、末端部分にテンションをかければすぐにロックするとても便利な結びです。
一方向にしか効きませんが、その分とても強く効いてくれます。

例えばロープ1本に対して巻きつける場合、プルージックなどよりもずっと安心して使うことが出来ます。

ただしトラバースを伴う様な登攀に使用する場合には、少し使いにくいと思います。特性を理解した上で活用しましょう。 


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登山のロープワーク " スリップノット "

 

 

セルフビレイコードに使うスリングにカラビナをセットしたり、タイトロープの枝にカラビナをセットする時などに便利なスリップノットを紹介します。

この結び方を覚えることで、枝や足を輪にひっかけにくくなります。

この事は、登山の安全にとってとても重要な事です。

また簡単に結べて、強いテンションがかかった後でも簡単に解く事が出来ます。
この様な使い方をする場合、クローブヒッチなどよりも使いやすいでしょう。


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登山のロープワーク " バタフライノット "

 

 

ロープの中間部に輪を作る結び方です。
雪庇やシュルンド、クレバスなど、雪上での安全確保をタイトローピングで行う際、結び合ったロープの途中にたくさんの輪を作り、雪との抵抗を作って引きずり込まれるのを防ぎます。
開き方向に強いテンションがかかっても緩まず、強いテンションがかかった後でも簡単に解くことができる優れた結び方です。


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登山のロープワーク " オーバーハンドノット "

 

 

登山で使うロープワークの中で、もっとも簡単な結び方です。
オーバーハンド・ノットは懸垂下降時に使うロープを繋いだり、すっぽ抜け防止に末端に結んだりします。またロープをたすき掛けでまとめる時、カラビナを使わずにまとめる場合にはオーバーハンド・ノットを使います。

オーバーハンド・ノット言われた時、どの結び方の名前かすぐに思い出せる様にしておきましょう!


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登山のロープワーク " 木と木にロープを張る方法 "

 

 

ツェルトやタープをロープで設営する場合、木と木の間に強いテンションをかけてロープを張りたいものです。
しかし実際には普通にロープを渡すだけではしっかりとテンションをかけて張れず、ダランとだらしなくロープが渡るだけになってしまいます。
しっかりとロープを張るには、滑車の原理を利用した、特殊なロープワークを使用したシステムを構築する必要があります。


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登山のロープワーク " ガルダーヒッチ "

 

 

ガルダーヒッチは、アッセンダーの代わりにロープのワンウェイシステムを作ることができる結び方です。
例えば初心者を連れている場合、危険箇所を安全に登らせるために使用することで、万が一転落しそうになっても、ガルダーヒッチがロープの逆戻り防止機能をはたします。
またこのシステムを使うことで、タープやツェルトを設営する際にロープを渡す時、強いテンションをかけて張ることがしやすくなります。


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登山のロープワーク " クローブヒッチ "

 

 

クローブヒッチは、カラビナに簡単に結ぶことができるロープワークですが、セルフビレイやアンカーの頂点に使用してもまったく問題ないほどに強度の高い結び方です。
結びが強固でありながら、強いテンションがかかった後でも簡単に解くことができる点も、この結びの使いやすいポイントです。
ロープを使うシーンのみならず、実に様々なシーンで応用できる大変便利な結び方です。

是非覚えてみましょう!!


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登山のロープワーク " ムンターヒッチ "

 

 

ムンターヒッチは、ビレイデバイスの代わりにカラビナ一つでビレイ・ロアーダウン・懸垂下降を行うことができる優れた結び方です。
特に登山においては、素早く結ぶことができるので初心者をロープで補助する場合などに大変役立ちます。またクライミング中に万が一ビレイデバイスを紛失してしまっても、ムンターヒッチで代替することもできます。
是非覚えたい、大切な結び方です!


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登山のロープワーク用語 " ノット・ヒッチ・ベント "

 

 

ロープワークをちょっと勉強しはじめてみると、"◯◯ノット"とか、"◯◯ヒッチ"だとか、"◯◯ベント"とか、語尾の言い方が違うことに気がつくと思います。
この " ノット・ヒッチ・ベント " の使い分けには、実は法則があるのをご存知でしょうか?

意外と知らない人も多い、ロープワークの名称。
ここで一度、しっかりと学んでおきましょう!
知識として知っておくことで、ロープワークを覚えるのに役立つと思います。


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登山のロープワーク " エイトノット "

 

 

山で滑落や墜落から身を守ろる為には、クライミングロープを自身の体に装着したクライミングハーネスへ結んで確保する事で安全を保てます。

ハーネスに結んだロープは、絶対に解けてはいけません!!

クライミングハーネスにロープを結ぶには、ダブル・フィギア・エイトノットと言う結び方を使います。

今回は、エイトノットの結び方を動画と写真で説明します♪


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