安全確保をしながら登山を行いたい場合、不要なロープはなるべく収納して必要最低限のロープだけを使いたいものです。また必要な分のロープも、移動の際には長すぎます。
そこで使う分のロープ以外はバックパックに収納し、さらに移動中に使わない分のロープはたすき掛けにして携行します。使いたい時にすぐにロープを繰り出せる様にしておくことで、ちょっとした危険箇所でもスムーズにロープを使うことが出来ます。
スピーディーな登山を行う上で重要な技術です。
これをチェストコイルと言います。
岩稜登山や雪山登山、沢登りなど、ロープによる安全確保を行いたいシーンが連続します。
しかし実際にずっとロープが必要な訳ではなく、ロープを使うのは部分的です。しかし断続的ちょこちょこ現れるので、毎回ロープを繋いだり外したりしていると時間がかかります。
この様な場合には、本当に危険な場所以外、最低限必要なロープだけを出してそのまま移動してしまいます。
これをコンティニュアスと言います。
危険箇所が現れる度に素早くロープを繰り出し、不要になったらすぐまとめられる。
そんな技術を身につけると、登山中にロープを出す手間が大幅に減ります。
これこそ、安全登山にもっとも近づけるとても重要な技術なのではないかとすら思います。
是非覚えましょう!
まずお互いをロープで繋ぎます。
必要な分のロープを残し、オーバーハンド・ノットで印を作ります。
不要なロープは、自分に繋がっている側からバックパックに収納していきます。
きれいにしまおうとせず、ただ押しこむように入れていきます。
バックパックに直接入れるのではなく、スタッフバッグなどを併用するとより良いでしょう。
結び目まで押し込んだら結び目を解き、バックパックのドローコードを絞ります。
あまりきつく絞り過ぎないように注意しましょう。
そのままバックパックを背負います。
パートナーに繋がっている側のロープを、大型の安全管付きカラビナを使用してビレイループに繋ぎます。
あまり弛みが出ないようにセットしましょう。
移動には、パートナーから2〜3尋(尋とは、両手を広げた長さ)分の長さを開けます。
※ パートナーとの間隔は、状況によって大きく異なります。
オーバーハンド・ノットで印を作ります。
次にチェストコイルを作っていきます。
ビレイループに親指をかけ、手のひらと首のうらにロープを巻き取ります。
印まで巻き取ったら、オーバーハンド・ノットを解きます。
ロープを折り返し、ビレイループに通します。
折り返したロープを、たすき掛けにしているロープに3回巻きつけます。
たすき掛けにしたロープを束ねるようにします。
折り返した輪の部分を、先ほどクローブヒッチで使った安全管付きカラビナに止めます。
メインロープにオーバーハンド・ノットで固定する方法でも良いでしょう。
この状態で移動し、ロープが必要なときはカラビナからロープを外せば簡単に解けます。
手間なくロープを出せる状態にしておくことは、登山の安全性を高めることに直結します。
パートナーとのロープの間隔や、その間の細工。一人だけたすき掛けするのか、二人共たすき掛けするのかなど、状況によって様々な方法があります。まずは、もっともシンプルなこの方法を覚えましょう。
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