雪山登山における、ゴーグルとサングラスの使い分け

 

 

雪山登山の必須アイテムであるゴーグルやサングラス。
それぞれどの様に使い分けるか、意識したことはありますか?
これを意識しないと、次第にどちらか一方でも良いかな・・・。なんて気がしてきちゃうのですが、やっぱりどっちもあった方が良いと思います。

それぞれの特徴と使用シーンをしっかりと知っておきましょう。

正しい知識を知った上で両方持っていると、きっと雪山登山の安全が高まりますよ^^


雪山登山において、ゴーグルやサングラスは絶対に必要な大切な道具です。

「結局のところ、どっちを持っていけば良いの?」とご質問を受けることがありますが、できればやはり両方持っておいたほうが良いでしょう。
っと言うのも、実はそれぞれ使用シーンが異なるんですよね^^;

雪山登山の多くの時間は、サングラスを装着することとなります。

太陽光の紫外線の多くを照り返す雪山では、雪がない時期に比べて倍近い紫外線に晒されます。

紫外線の影響を受けるのは皮膚だけでなく、実は目も紫外線によって大きなダメージを負います。これを雪盲と言います。

雪盲になると、目が開けていられないくらい目の痛みを伴います。

登山中の危険はもちろん、帰りの運転などにも大きな支障が出ます。
当然目の健康上においても良くないので、晴れた日の雪山登山では必ずサングラスが必要です。

 

でも、ゴーグルじゃダメなの?ってご意見もあると思います。

確かにゴーグルも紫外線カットできるし、面積が広い分顔の日焼け止め効果も期待できる。ゴーグルだけでも良い気がします。

しかし、ゴーグルには大きな欠点があります。

ゴーグルは密閉度が高いので、サングラスに比べてとても曇りやすいんです。風が強い条件がでの使用では、あっという間に曇ってしまいます。

ゴーグルは、基本的に森林限界を超えた場所で、風が強い時に使うものだとお考え下さい。

 

ただ限定的に、アイスクライミングで使用するのはありだと思います。

顔の多くの部分を覆うことが出来るゴーグルは、アックスを降った時に飛んで来る氷から顔や目を守ってくれます。
サングラスでも良いのですが、ゴーグルならより良いでしょう。

この様に、森林限界を超える登山においては、ゴーグルとサングラスの両方が必要です。

森林限界以下しか歩かない場合ではサングラスだけでも良いかもしれませんが、急な気象変化を考えるとできれば両方持っていたほうが安心でしょう。

尚、外したゴーグルやサングラスを額に置いておくのはやめましょう。
ヘルメットの様に湿気を通さないものの上なら構いませんが、帽子の上などでは発汗量の多い額の湿気で、あっという間に曇ってしまいます。
その曇はすぐに凍結し、下山するまで曇りが取れなくなる事も・・・。

外したゴーグルやサングラスは、バックパックなどの中に入れておくのが懸命でしょう。

この事を、動画でも説明していますので、ご興味ある方は是非見てみて下さい^^
皆さまの安全登山にお役立て頂ければ幸いです♪ 

 

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