登山の日焼け止めはこれがおすすめ!

 

登山者、特に男性は日焼けに対して甘く見過ぎな感がありますが、日焼け止め対策は確実にしておくべきだと個人的には強く思います。元ドラックストア店長で化粧品担当をしていた経験もあり、現在は登山インストラクターとして日々フィールドに出て仕事をするアウトドアレジャー業者としての実体験から、その危険についてはっきりとお伝えして行きたいと思います。

 

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紫外線にはα波とβ波があります。β波は主に日焼けを起こす紫外線で、表皮層最深部にあるメラノサイトを刺激することでメラニンが大量生成させ、皮膚を黒くこんがりと焼き上げます。
小麦色な肌は健康的な印象を持ちますし、いかにもアウトドアな感じがしてカッコいいですね!
見た目の為にわざわざ焼く人も多いでしょう。うん、カッコいいね! " 今は " ね…。

しかしメラノサイトを刺激し続けているとメラニンが異常生成され、黒くシミとして残ります。一度で始めると止めるのは難しいもので、レーザーなどで消してもいずれまた浮かび上がってきます。

そしてもっと怖いのはα波!
真皮層にまで届き、皮膚の深い部分でダメージを与えます。

 


真皮層の奥にはエラスチンと呼ばれる皮膚細胞の形を保つ骨格の様なものがあり、ここを破壊されると表皮に至るまでダメージを及ぼします。これがシワの大きな原因となり、一度破壊されると実質的にはもとに戻せないとされています。
登山を長く続けている年配者の多くがシワッシワのシミだらけな理由は、長年に渡り紫外線を浴び続けてきた結果とも言えます。またただ見た目だけの問題では無く、紫外線のダメージが蓄積すると皮膚癌のリスクが大きく増します。" 日焼けなんて気にしないぜ " って気軽に考えず、5年後10年後の健康の為にもしっかりと対策をしておきましょう!

 

5年後10年後と言いましたが、シミやシワに関してはそんなに甘いものじゃありませんよ?
この仕事に就いてから僅か2年で右頬にはっきりとしたシミが現れ、その後しっかり対策をして入るものの、過去の蓄積から目元を中心に一気に小じわとシミが現れました。
確かに25年もの歳月登山を続けてきた積み重ねはあるかも知れませんが、幼少期は子役として仕事をしていたり、社会人になってからはドラッグストアに勤めたりなど、恐らく普通の男性より幼少期から日焼け対策を行って来ているはずです。本格的に職業登山者として働き始めてからも、朝家を出る前に、安い日焼け止めを軽く塗って出ていました。こんなんで日焼け対策をしているつもりだったんですね…。甘い…。

そんな油断から短期間で一気に肌年齢が増し、写真を見ても一気に年をとった時期が確かにあります。そして日焼け対策を確実に行うようになってからは、明らかにシミやシワが進行していません。
僅か1~2年の間に10歳くらい年を重ねた感もありましたが、その後5年以上経っても見た目の変化はほぼ無いように感じます。

 

日焼け止めとしてまずおすすめしたいのが、定番中の定番ではありますが " アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク " 。通称 " 金アネッサ " です。
圧倒的に水濡れと擦れに強く、行動中に日焼け効果が下がりにくい特徴があります。この商品にはサーモブースターとアクアブースターEXと言う特殊な技術が使われていて、熱を受けたり水濡れを起こすと分子構造が均一化され、より一層紫外線に強くなる特殊な性質があります。また均一化された後は肌に強く密着して表面もコーティング化されるので、布などで擦ってもほとんど肌から落ちない特徴があります。これが圧倒的な強さの秘密!

クレンジングを使わずに石鹸だけで100%簡単に落ちるのも、下山後の温泉で洗い流せる大きな利点ですね。

 

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アウトドアで使用する上で、これより効果的な日焼け止めは他にないと思います。出発前には金アネッサでしっかりとプロテクトしておき、できればお昼に1回くらいは塗り直しもしておきたいところですが、実はこれが結構面倒なんですよね…。
手が汚れてたりすると日焼け止めを顔に塗るのに抵抗を覚えたりしますし、手が多少ベタつきます。

そこで途中の塗り直しには、” アウトドアUV " と言う固形スティックタイプの別の日焼け止めを使用しています。 

 

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アウトドアUVはアウトドアアクティビティ専用に作られていて、これもまた水と擦れにとても強い作りになっています。スティックタイプになっていて、直接肌に塗ることが出来ます。
で、実際に特に日焼けを防止したいのって、シミやシワが増えると目立つ顔周りだと思うんですよ。特に影響が出やすい頬骨と目横、Tゾーンだけでも塗り直せると、日焼けを大きく軽減できます。

アウトドアUVの利点でもあり欠点でもあるのが、白く残りやすい点。もちろん手で伸ばせば消えますが、塗っただけでは白く残ります。

でもこれ、良いことも多いのですよ。白く残ることで物理的に光を跳ね返しやすくなります!


紫外線の影響を特に受けやすい稜線上や林道歩き、雪山登山などでは、日焼け止めだけでは不十分に感じることもあります。あえて白く残すことで根本的に太陽光そのものを跳ね返す効果が期待できるので、実際に明らかに日焼け止め効果が増してるように感じます。頬骨の赤み感などがほぼ出ません!

白さが気になる方向けに肌色のタイプもあります。直射日光を浴びる環境での使用は白、そうでない場合は肌色などの様に使い分けている方も多くいらっしゃるようです。僕はそこまで気にしないで、白しか使ってませんけどね^^;

 

本当はアウトドアUV意外にももっと紫外線カット率の高いスティックタイプの日焼け止めもあるんですが、それでもアウトドアUVが選ばれるのには理由があるんですよ。

実はこのアウトドアUVにはユーカリ油とハッカ油が配合されており、これが一定の虫よけ効果を発揮してくれます!
虫さされを確実に防いでいくにはディートが30%配合された虫除けスプレーを使うべきなのですが、ディートって確かに虫に刺されなくなるんだけど、虫が寄ってはくすんですよね。
夏場だとハエ科の虫が塩分や水分を求めて顔の周りにプンプンよってきたりして、時には目に飛び込んできたり、あれ、かなり鬱陶しいですよね。それがハッカ油とユーカリ油の効果でかなり減ります。特に目元に日焼け止めを塗るので、目の周辺に飛び回る率が大幅に低減されるんです。これはほんと激的効果!!

 

そんな理由から、僕はこの2種類の日焼け止めを使い、徹底的に日焼け対策を行なっています。
もちろん考え方は様々で、気にしないぜって方に無理強いはしませんが、ほんと将来のビジュアルがまったく異なる結果になるはずですからね。ヨボヨボな見た目になっちゃうのか、日頃から気をつけることで若い肌を保てるのかは、将来に想像以上の影響を与えるはずです。
そして皮膚疾患の予防にも役立てることになり、皮膚がんによる死亡リスクを大きく下げることにも繋がります。
しっかりと対策しておくことを推奨します。ご参考にして頂ければ幸いです^_^

 

 


アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク

 

まさしく最強の日焼け止めと言うにふさわしい商品です。サーモブースター技術とアクアブースター技術により、熱や水を受けることでより一層日焼け止め効果が増す特徴があります。擦れに対しても圧倒的に強く、現在アウトドアを行う上でこれより効果的な日焼け止めは存在しないと思います。



アウトドアUV ホワイト

 

スティックタイプの日焼け止めで、簡単に塗り直しが出来ます。肌に少し白さを残すことで、物理的に光を遮ります。またユーカリ油、ハッカ油が配合されており、一定の虫よけ効果も期待できます。

気圧の影響で容器が変形しないのも、スティックタイプの大きな利点ですね!