登山のロープワーク " クローブヒッチ "

 

 

クローブヒッチは、カラビナに簡単に結ぶことができるロープワークですが、セルフビレイやアンカーの頂点に使用してもまったく問題ないほどに強度の高い結び方です。
結びが強固でありながら、強いテンションがかかった後でも簡単に解くことができる点も、この結びの使いやすいポイントです。
ロープを使うシーンのみならず、実に様々なシーンで応用できる大変便利な結び方です。

是非覚えてみましょう!!


クローブヒッチは、別名"インクノット"とか、"マスト結び"とも呼ばれます。
たいへん強固な結びなので、固定分散支点の頂点部の固定やセルフビレイにも使われる信頼性の高い結び方です。
とてもかんたんに結べ、解くのも楽な結びなので、アイデア次第ではとても広い用途に使える便利な結び方です。

ムンターヒッチと酷似した結び方なので注意が必要です。
ムンターヒッチは手で押さえていないと動いてしまう、半固定結び。
クローブヒッチと勘違いしてセルフビレイに使ってしまうと、体重をかけた瞬間に緩んで墜落する危険性もあります。
テンションをかけるまえに、ちゃんとクローブヒッチになっているか手で引っ張って確認してから使いましょう。
できれば、セルフビレイコードも併用し、二重のセルフビレイを行うことを推奨します。

慣れれば一瞬で、片手で固定することができる結び方です。

マスターすればクライミングの安全度は確実に高まるので、しっかりと覚えましょう!

 


カラビナにロープを通します。



自分側のロープよりゲート側ではない方から壁側のロープを取ります。

 (この場合、右側にゲートがあるので自分側のロープより左側からロープをとる。)



ゲートの方向に1回ロープを捻じります。
※ ゲートが右なら右回転、左側にゲートがあるなら左回転に一回ひねります。



ひねってできた輪をゲートに入れます。
ロープを引っ張ってテンションをかければ、クローブヒッチとなります。

※ テンションをかけた時、ロープが流れてしまうようなら"ムンターヒッチ"になってしまっている可能性があります。間違えるととても危険なので、必ず確認した上で使用して下さい。



 

動画では2通りの結び方を紹介しています。
どちらの結び方もよく使うので、両方覚えて頂いたほうが良いと思います。
皆さまの安全登山にお役立て下さいm(__)m

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