クライミングロープの洗い方

 

 

泥に汚れたままのクライミングロープを放置すると、繊維の劣化が早まります。

特に泥濘んだ泥や砂で汚れている場合、繊維内に粒子が入り込んでいる可能性があります。そのまま使用すると、内部の繊細な繊維の断裂を繰り返し、ロープの消耗が著しく早くなります。

定期的なロープの洗浄は、クライミングロープを長持ちさせる上で重要なメンテナンスとなります。しっかりと洗い、キレイなロープでクライミングを愉しみましょう^^

 


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外岩でのクライミング、登山でロープを使用したりなど、クライミングロープは泥で汚れやすい道具です。

でも泥汚れに強い道具なのかと言うとそうでも無く、実はけっこうデリケートな道具であったりもします。

 

クライミングロープが泥に汚れると、土に含まれる雑菌やバクテリアにより繊維の分解が早まるそうです。また泥はなかなか乾きにくく、内部に汚れた水分が留まってしまうことで加水分解も早めます。

さらに厄介なのが、泥や砂繊維内に入り込んでしまった場合…。

繊維内に入り込んだ粒子が、ロープのたわみの度に内部の繊維を少しずつ断裂していきます。

汚れたままのロープを使い続けることで、クライミングロープの消耗は急速に進みます。

クライミングロープは、定期的に洗いましょう。

 

クライミングロープを洗う時、洗濯機はあまり使わない方が良いそうです。

ロープ同士の擦れにより、ロープ表面の消耗が早まります。個人的には、ジムやゲレンデで使う、どうしたって消耗が早いロープに関しては洗濯機で洗っちゃっています。雪山やアイスクライミングで使う、コーティングがしっかりしたお高いロープに限り、手洗いしています。

また安いロープも、泥水に浸かるような汚れ方をした場合には手洗いを心がけています。

 

まず大きな容器にお湯を入れます。僕の場合、衣装ケースを使っています。いろいろやった結果、これが便利です!

ロープ以外にも、靴を洗ったり、アイゼンを洗ったりなど、意外と出番が多いものです。一つ用意しておきましょう^^

お湯は 30℃ ~ 40℃ 程度のぬるま湯を、15 ~ 20 L 程度用意すると良いでしょう。

ここに"せっけん"と書かれた洗濯洗剤を使用しましょう。

 

たわしの真ん中の穴にロープを通します。たわしは2つ通しています。

たわしを 90° の状態にセットし、ロープ全体が洗えるようにします。

まずロープの末端部分をしっかりと洗います。

 

続いて、衣装ケースの取っ手部分にカラビナ2つをつけます。

ロープの末端をガルダーヒッチで繋ぐことで、とても洗浄効率が高まります。

アッセンダーやダイレクトビレイデバイスをしようしても良いでしょう。

ロープにテンションをかけながら、ブラシを細かくスライドさせてロープに付いた泥汚れを落としていきます。

 

ロープ全体をブラシ洗いしたら、排水を捨ててきれいな水を容器に入れます。

たっぷりの水を注いだら、ほんの僅かに柔軟剤を入れます。

柔軟剤を入れないとロープがパサパサに固くなってしまいます。

しかし柔軟剤は、入れ過ぎるとロープが保水し、重くなります。加水分解も早めますので注意が必要です。

しなやかさを保つだけなので、ほんの僅かに入れるようにしましょう。

 

ロープを揉むようにしながら、ロープ内部の汚れとともに洗剤を洗い流します。

ある程度したら水を捨て、再び水を注いですすぎます。
4 ~ 5 回 程度すすぎましょう。 
※ 柔軟剤を入れるのは、最初の1回のみです。

 

洗い終わったら、衣装ケースにロープを振り分けて、水が垂れなくなるまで干します。

水が垂れなくなったら、日の当たらない、風通しの良い所でしっかりと乾かしましょう。

部屋干しにして、窓を開けて風を通しても良いと思います。

 

クライミングロープは私たちの命を守る大切な道具です。

しっかりとメンテナンスし、気持よく安全に山を楽しみたいですね^^

 

動画でより詳しい洗浄行程を紹介しています。

是非ご覧頂ければ幸いです。

  

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