登山中の転滑落事故の多くは下りで発生しています。
急峻で危険な下りを安全に通過する最良の方法は、懸垂下降を行うことです。
しかしクライミング中にもっとも多く死亡事故が起きるのもまた懸垂下降であるように、手順や操作を誤ると大変危険です。
これから懸垂下降を学ぶ方や、すでに技術をお持ちの方の復習用に活用頂ければと思い、動画と写真で説明しています。ご活用下さい^^
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山の中を歩いている時に突如として現れる、危険な下り。
登山中の転滑落事故の多くが下りで起きていることからも、その難しさが伺い知れます。
そのような危険な下りをもっとも安全に通過する方法として、やはり懸垂下降が最良の策でしょう。
技術を持っていれば、実に簡単に、且つ安全に危険箇所を通過することができます。
一方で、クライミング中の死亡事故としてもっとも多いのもまた、懸垂下降中であったりします。
懸垂下降は本来安全を確保するための技術ですが、手順や操作に誤りがあると、高さがある場所なだけに大きなダメージを負うリスクがあることも忘れてはいけません。
正確な知識を知り、十分な練習を積んだ上で 、技術を確実なものにした上で行いましょう。
ここでは一連のやり方を説明していますが、懸垂下降は十分な経験を持つ方の指導の元、しっかりと学習する機会を経て下さい。
独学で学ぶには少し危険が大きいと思います。
ここに記す情報は、懸垂下降を学ぶ前の予習、学んだ後の復習にご活用頂ければ幸いです。
120cm のスリングの中央に縫い目が来るようにし、縫い目の真横にオーバハンド・ノットで結び目を作ります。
片側を少しずらして弛みを作り、その弛みを維持したまま先ほどの結び目の真横にピッタリくっつく様に、もう一つオーバーハンド・ノットを結びます。
先端にはスリップノット、又はクローブヒッチを作り、安全管付きカラビナをセットします。
これをセルフビレイコードとして使います。
カラビナとは反対側の末端を、ハーネスのタイインループにガースヒッチで結びます。
懸垂支点にスリングを巻き、セルフビレイをとります。
支点となる木に、ロープの中央部で折り返します。
ロープの末端は、必ず1m以上余して結び目を作っておきます。これを行うことで、万が一ロープが下まで届いていなくても、スッポ抜けによる墜落を防ぐことができます。
末端を結んだらロープを下に投げ下ろします。
スリングの途中に作った、結び目と結び目の間の穴にビレイデバイスをセットします。
ビレイデバイスを支点側にずらし、テンションをセルフビレイからビレイデバイスに移します。
バックアップをビレイデバイス側にスライドさせ、手を離してもビレイデバイスが動かない状態にします。
この状態になると、ロープに体重をかけたままセルフビレイを解除することができます。
セルフビレイを解除し、支点にしていたスリングを回収して懸垂を開始します。
プルージックを握って、バックアップを緩めると懸垂が始まります。
バックアップがあることで、途中で手を離してもすぐに止まります。
安全性、作業性の面からも、必ずバックアップシステムを構築するようにしましょう。
次の動画で一連の流れをお伝えしています。
しっかりと繰り返し学習し、何度も練習して確実な技術を身に付けて下さい。
しっかりと技術を身につけていれば、これほどいざという時に役立つ技術は無いと思えるほど、大きく安全に貢献してくれる重要技術です。
大きなダメージを負うリスクがあるのも事実ですが、是非身に付けて欲しい技術。
山に入る者として、きちんと学習しておきましょう。
いざという時、きっとあなたをピンチから救ってくれるはずです!
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